目次
■カローラにGR&モリゾウバージョンを設定
●GR-FOURはGRカローラによって一発進化した感あり!
「ここどうだ? お、良しよしヨシ! お~いいな、アンダー出ないよ!」
「ここ全開だよ、全開全開! お~~~~~いいね♪ 立ち上がり160km/h! あ、いけね…クールダウンだったよ」
国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが、いきなり楽しそうにドライブ…じゃないテストしているのは、トヨタ・カローラに新たに設定された500台限定の「GRカローラ RZ」(2022年12月2日(金)13:30~19日(月)8:59まで商談申込抽選受付中ですよ!)。
今回は、その特別バージョンでもある「GRカローラ モリゾウエディション」とあわせて試乗インプレッション! あ、モリゾウエディションの商談受付は2022年12月2日(金)13:30~18日(日)店舗営業時間内で、70台の抽選販売だそうです。
ではさっそく、GRカローラRZとモリゾウエディション、そして最後はGRヤリスとの比較チェック、いってみましょう!
●GRカローラRZは前後トルク配分50:50か30:70かな~
まずは限界で走る前に、走行モードをみてみよう。
トラクションコントロールのON/OFFのボタンを1回だけポンと押すと、エキスパートモードになって、これは多分タイヤの縦のスリップの回転数を共用するモードですね。で、長押しすると完全にスリップコントロールがオフになる。つまり、VSC(Vehicle Stability Control/横滑り等抑制装置)とTRC(Traction Control/タイヤ空転抑制機能)がオフになるというモードです。今日はこのエキスパートで行きます。
前後のトルク配分…トヨタは“駆動力配分”と言っていますけど、実際は「トルク」です。そのトルク配分は、真ん中を押すと「トラックの50:50(前:後)」、左に回すと「60:40」、右に回すと「30:70」になります。
じゃ、この3つのモードを試しましょう。
まずは、トラックモードの50:50から。フロントタイヤがあまり倒れ込まないっていうか、前後のタイヤのトルクの出し方がいいですね。
はい、最終コーナー! アクセル戻すとスッとリヤが流れる感じ。で、アンダーは出ないですね。
1コーナーはどうかな? ハンドル切って…お~~~! アクセルをパーシャルでいくと、ほとんどニュートラルステアですね。戻すとちょっとリヤが出るかな、みたいな感じ。
はい、ここ旋回ブレーキ。3速で頑張ります! 低速トルクがあるから3速でいけちゃうね。
はい、左旋回。ずーっと定常的なGだけど、あんまりアンダー出ないよ。いいよいいよ!
ここも3速でいきます。奥のヘアピンは2速だろうな。
●走行モードは微妙なところの違いがちゃんとある!
次、フロント60:リヤ40。あ、やっぱりちょっとアンダーになるね。ここ、アクセル戻したときに…お、やっぱりタイヤ1本分、外に行きますね。でも、中速コーナーは意外と安心してフロント60のほうがいけるかな。
これ、微妙なところの違いがちゃんとありますね。
100km/hくらいの定常的なコーナーではちょっとアンダー気味かな。
つぎ、フロント30:リヤ70でいきますよ。お~、一番オーバーステアだ! アクセル戻してハンドル切ると…、いいねいいね、オレはこっちのほうがいいな。
確かに、50:50がオールラウンドに走りやすいですね。まぁ50:50か30:70がいいかな。タイヤがタレてくるとフロントのトルクはちょっと抑え気味の方がいいですね。
タイヤも悪くないし、ブレーキもいいし。
やっぱり確実に「GR-FOUR」の四駆システムは、このカローラでもう一発進化した感じがあります。
●軽量化、トルクアップ、ボディ補強…GRカローラ モリゾウエディションに乗る!
GRカローラ モリゾウエディションは、GRカローラRZと比べてクロスミッションになっていて、デフがローギヤードになっていて、トルクが上がって、重量も30kgくらい軽い。
まずはトラックモード、50:50からいきます。
まぁ、迷ったらGR-FOURのトルク配分は50:50って感じですね、ヤリスもカローラも。
アクセルをちょっと戻すとスッとくるね! リヤがちょっといい感じ♪
今度はフロント30:リヤ70。このMichelin PILOT SPORT CUP 2のタイヤだったら、フロントのトルクは少ないほう、30:70のほうが走りやすいね。
●アクセルコントロールで自在に操れる!
中速コーナーでアクセル戻すと、ケツがピョン!と出るよね。このほうが、フロントタイヤの負荷が少なくて、このタイヤの特性を生かしているかなって感じ。ま、ケツの出かたはアクセルの戻し方次第なので、急激に戻さなければ大丈夫。
意外と高いギヤで低速トルクあるからいけますね。だから最終コーナーは4速でいけるね。ここで急にアクセルを戻しちゃうとケツが流れちゃうから、ちょっと乗っけて、パーシャルでトルクを与えておくといいですね。
1コーナーは3速だな。で、急にアクセルを戻さないでちょっと踏んでおけば、リヤが安定しています。
こういう中速コーナーは絶対にアクセル戻しちゃダメ~! 30:70だとタックインが起きるからね。
アンダーが出たらガバッとアクセル戻せばケツが流れてアンダーが止まるので。このタイヤは30:70が乗りやすい。
ヤリスより、全体的にサスが上手く動いていてクルマがしなやか。ま、GRヤリスのほうがヤンチャなんだけどね。でも、このGRカローラ、いいなぁ。
●ヤンチャなGRヤリスか、大人チックなGRカローラか?
GRヤリスのまったくの量産バージョンRZと比較チェック。
走行モード、これは押すと60:40で、右で50:50。まず50:50。カローラよりホイールベースが短いからクイクイ、チョコチョコ曲がるよ。カローラのほうが当然、大人っぽい感じはします。
まぁ、これは好みだな~。ヤリスのほうがヤンチャ。カローラのほうが大人チック。4人乗りというメリットを生かすのなら、ドア4枚のカローラに軍配は上がるけど、ヤリスはヤリスで面白いね。
GR-FOURを徹底チェックした今回のGRカローラRZ&GRカローラ モリゾウエディション試乗。例にもれず納車時期はのびのびに延び、当初の年内秋ごろ納車から年明け抽選になったGRカローラ。しかし、この進化具合は待つ価値はある、とみた!
この、実に楽しそうな試乗模様は、動画で見ると共感できますので、ぜひ ↓↓↓!
【SPECIFICATIONS】
車名:GRカローラRZ (※[ ]内はGRカローラ モリゾウエディション)
全長×全幅×全高:4410×1850×1480[1475]mm
ホイールベース:2640mm
トレッド(前/後):1590/1620mm
車両重量:1470[1440]kg
乗車定員:5〔2〕名
エンジン型式:G16E-GTS/直列3気筒インタークーラーターボ
内径×行程:87.5×89.7 mm
総排気量:1618cc
圧縮比:10.5
エンジン最高出力:224kW(304ps)/6500rpm
エンジン最大トルク:370Nm(37.7kgm)/3000-5550rpm[400Nm(40.8kgm)/3250-4800rpm]
燃料タンク容量:50L
駆動方式:四輪駆動 GR-FOUR
トランスミッション:6速MT
サスペンション形式(前/後):マクファーソンストラット/ダブルウイッシュボーン
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前/後):235/40R18(YOKOHAMA ADVAN APEX V601)[245/40R18(Michelin PILOT SPORT CUP 2)]
※開発目標値
価格(税込):RZ 5,250,000円/RZ “MORIZO Edittion” 7,150,000円
(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)
【関連リンク】
StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX
【関連記事】
- スバル「クロストレック」に清水和夫が乗ってみた。「足の良さとオールシーズンタイヤでアクティブに遊べるぞ!」
https://clicccar.com/2022/11/03/1232092/ - 清水和夫がポルシェ「911 GT3 RS」に乗って「スーパーパフォーマンスカーに乗ること」について考えてみた
https://clicccar.com/2022/10/25/1229894/ - 宇宙一のポルシェ911 GT3 RS×宇宙一の68歳・清水和夫、シルバーストーンでの至福の3LAP。「言葉が無いくらい凄い!」
https://clicccar.com/2022/10/08/1225083/ - 新型「レンジローバー」のディーゼルは清水和夫の次期愛車候補No.1!「とろけるような高級感、やっぱ欲しい」
https://clicccar.com/2022/10/04/1222699/ - 日産「エクストレイル e-4ORCE」を清水和夫が実走チェック。『やっちゃえNISSAN』が凄いことになってきた!
https://clicccar.com/2022/09/28/1221808/ - レクサスRZに初搭載された「ステアバイワイヤ」を清水和夫が試す。「低速域と高速域での制御の違いが絶妙」【LEXUS RZ 450eプロトタイプ試乗動画】
https://clicccar.com/2022/08/28/1214217/