■中国専売の燃焼系SUV「Q6」とは無関係のクーペSUV
アウディは現在、フルエレクトリッククロスオーバーSUV「Q6 e-tron」を開発中ですが、その派生モデルとなる「Q6 e-tronスポーツバック」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
![アウディ Q6 e-tron_002](https://clicccar.com/uploads/2022/12/07/Audi-Q6-e-tron-Sportback-winter-13-380x229.jpg)
2022-2023ウィンターテストもいよいよスタート、豪雪のフィンランドで捉えたプロトタイプは、まだまだカモフラージュが厳重で細部は隠されています。
![アウディ Q6 e-tron_011](https://clicccar.com/uploads/2022/12/07/inside-200x114.jpg)
アウディは、2033年からEVのみのブランドになることをアナウンスしており、2026年以降はエレクトリックモデルのみを導入する計画です。すでに電動モデルの「e-tron」シリーズを続々と導入しており、「Q6 e-tron」もEVメーカーへの転身に大きな役割を担っています。
フロントエンドでは「Q4 e-tron」同様にブランクオフ(封鎖)されたアウディグリルを装備、上下2段のスプリットライトユニットは、メインヘッドライトをスリムなLEDデイタイムランニングライトの下のくぼみに配置しています。
![アウディ Q6 e-tron_009](https://clicccar.com/uploads/2022/12/07/Audi-Q6-e-tron-Sportback-winter-20-200x129.jpg)
Q4 e-tron/スポーツバックに基づくと、Q6 e-tronスポーツバックでも通常のバージョンよりも後部のヘッドルームがわずかに少なくなりますが、問題になるほどでもないでしょう。それよりも、スタイリッシュなデザイン、優れた空力特性による航続距離の延長など、多くのアドバンテージを得るはずです。
キャビン内では、デジタルインストルメントクラスターを装備するほか、センタースタックのうえには大型のインフォテインメントスクリーンが配置、物理的ボタンは少なく、新設計されたステアリングホイールを備えています。
![アウディ Q6 e-tron_005](https://clicccar.com/uploads/2022/12/07/Audi-Q6-e-tron-Sportback-winter-16-200x134.jpg)
燃焼系SUVの「Q6」はすでに中国で販売されていますが、このモデルとの関連はなく、代わりにポルシェ「マカンEV」とPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)アーキテクチャを共有し、兄弟モデルとなります。
ポルシェ・マカンはデュアル電気モーターから最大出力611ps・最大トルク1,000Nmを発揮しますが、ブランドイメージを維持するために、マカンが優勢を維持することが予想されます。Q6 e-tronベースモデルではシングルモーターを搭載し、最高出力476ps・最大トルク800Nmが予想されますが、高性能「RS」ではマカンEVの数値に近づく可能性があるでしょう。
Q6 e-tronのワールドプレミアは最速で2022年内と予想されていましたが、2023年にずれ込む可能性もあり、スポーツバックはそこから半年後と予想されています。市場では、「Q4 e-tron」の上に配置されることになり、価格はQ6 e-tronより高く設定されるでしょう。
(APOLLO)