■ポルシェから4.0リットルV8ツインターボ+モーターを移植する可能性も
ベントレーは現在、「コンチネンタル」のラインアップを拡大中ですが、4シーターオープン「コンチネンタルGTC」プラグインハイブリッドバージョンの市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
コンチネンタルGTCは、「コンチネンタルR」後継モデルとして2003年に登場した「コンチネンタルGT」の派生オープンモデルです。
現行型となる3代目GTCは2018年にデビュー、フルモデルチェンジを機に車名が「コンチネンタルGT コンバーチブル」に変更されました。
捉えたレッドカラーのプロトタイプは、大胆なカモフラージュが目を引きやすいからか、初期のテストミュールだからなのかは不明ですが、ラップもダズルカモフラージュ(眩しい偽装)なども見られない、ほぼフルヌード状態です。
プロトタイプには2つのリッドを配置、右リアフェンダーの円形はガソリン、左リアフェンダーの長方形は充電ポートと思われます。また、リアウインドウに電動モデルを示すイエローステッカーが貼られていることから、プラグインハイブリッドモデルと判断できます。
リアエンドでは、幅広の楕円形のデュアルエキゾーストパイプをインストール、W12を搭載したGTC Speedのパイプによく似ていることがわかります。
6月にはコンチネンタルGTのPHEVバージョンを捉えましたが、ルーフメカニズムのために、コンバーチブルでは充電ポートを少し下に配置しています。
足回りには、大型ブレーキディスクと、赤いブレーキキャリパーを備えているのも特徴的です。
PHEV搭載のContinental GTおよびGTCのパワートレインは未確定ですが、直近のSUV「ベンテイガSハイブリッド」では、直噴3.0リットルV型6気筒ガソリン「TFSI」ツインターボと、「E-モーター」を搭載。最高出力462ps・最大トルク700Nmを発揮しています。
また「フライングスパー ハイブリッド」は、最高出力544ps・最大トルク750Nmを発揮する2.9リットルV型6気筒ガソリン「TFSI」ツインターボ+モーターを搭載。
しかし、ライバルとなる同セグメントのBMWは579psを発揮するため、同グループのポルシェ「パナメーラターボSE-ハイブリッド」が搭載する4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを採用する可能性もあり、その場合は最高出力が700psに到達。「コンチネンタルGTCスピード」の659psを超えてブランド最強オープンとなります。
ただし、パナメーラのEV航続距離はわずか31マイル(50km)、ベントレーの航続距離はわずか25マイル(40km)であり、競合他社と比較すると不利なため、今後改良の余地がありそうです。
コンチネンタルGT/GTコンバーチブルPHEVのワールドプレミアは、最速で2022年内と予想されています。また、2026年にはブランド初のフルエレクトリックモデルが控えています。