ニューヨークで世界初のモーターショー開催。日本は約半世紀遅れの1954年に東京自動車ショウ開催【今日は何の日?11月3日】

■世界初のモーターショー「ニューヨーク国際オートショー」が開幕

トビラ画像
ニューヨークオートショー

1900(明治33)年11月3日、米国ニューヨークで世界初のモーターショー「ニューヨーク国際オートショー」が開催。以降、毎年開催されていますが、2020年および2021年は新型コロナの感染拡大のため中止となり、今年2022年は3年ぶりに開催されました。

●世界初のモーターショーは、フォードやGMが設立される前に開催

1900年に開催された第1回国際オートショーに関する展示内容の情報はありませんが、フォード創立が1903年、GMは1908年ですから、町工場のようなところで製造された手作りレベルのクルマの展示であったことが予想されます。

世界の5大モーターショーは、東京、フランクフルト、ジュネーブ、パリ、そしてデトロイトモーターショーです。米国の代表として、歴史あるニューヨーク国際オートショーでなく、ビッグスリーの後押しによって自動車の本場デトロイトのモーターショーが選ばれたという経緯があるようです。

2019年のニューヨークオートショーに展示されたトヨタのBEV「bZ4X」
2022年のニューヨークオートショーに展示されたトヨタのBEV「bZ4X」
2019年のニューヨークオートショーに展示された日産のBEV「アリア」
2022年のニューヨークオートショーに展示された日産のBEV「アリア」

基本的には、毎年開催されていましたが、2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、今年2022年4月には3年ぶりに開催されました。BMWやホンダ、マツダなど、一部のメーカーが参加を見合わせて、規模としては従来並みとはいきませんでしたが、主役はやはり各社が展示したEVでした。日本からは、トヨタが「bZ4X」、日産自動車が「アリア」を展示して注目を浴びました。

●日本初のモーターショーは、1954年の東京自動車ショウ

日本で初めてモーターショーが開催されたのは、ニューヨーク国際オートショー開催の54年後となる1954年4月20日です。東京日比谷公園内で、東京モーターショーの前身となる「第1回東京自動車ショウ」が開催されました。

第1回東京自動車ショウパンフレット
第1回東京自動車ショウパンフレット

当時、クルマは庶民にとっては手の届かない高嶺の花。クルマ自体も海外車両のノックダウン生産が主流で、純国産のクルマはほとんど存在しませんでした。

そのような中で開催された第1回東京自動車ショウには、267台のクルマが展示されましたが、当時の主力はトラックやバスであったため、展示車の9割以上は商用車で、乗用車はわずか17台でした。しかし、憧れのクルマを目のあたりにする初めての機会に、10日間の入場者数は延べ54万7000人と大盛況となったそうです。

1954年東京自動車ショウで展示されたトヨタのトヨペットRH型セダン(タクシー車)
1954年東京自動車ショウで展示されたトヨタのトヨペットRH型セダン(タクシー車)
1954年東京自動車ショウで展示されたトヨペットトラック
1954年東京自動車ショウで展示されたトヨペットトラック

トヨタからは、当時乗用車の大半を占めていたタクシー用の「トヨペットRH型セダン」と「トヨペットトラック&バス」が展示。そして翌年の1955年には、純国産車の「トヨペットクラウン」が華々しくデビューしました。

●モーターショーも変革の時期に

かつては多くの観客を集め、華やかに開催されていたモーターショーですが、2000年以降世界的に人気が下火になっています。

展示場に出向かなくても、ネットなどで十分な情報が得られることもありますが、昔のようにクルマ自体が憧れの存在でなくなってきたことが低迷の理由でしょう。特に、東京モーターショーは、日本市場の重要性が国際的に見れば低下しており、最近は外国メーカーが参加してくれないという状況が続いています。大きな市場を持つ中国の北京モーターショーや上海モーターショーが台頭して、その座を奪われたのです。モーターショーにおいても従来のプレゼンと展示という型通りの見せ方でなく、新しい試みが必要なのでしょうね。


2000年以降、厳しい状況が続いていた東京モーターショーですが、2019年は入場者数が目標を大きく超える130万人越え、明るい兆しが見えました。残念ながら、2021年は新型コロナで中止となりましたが、来年2023年の開催に期待したいですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

Mr. ソラン 近影
某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きなクルマで、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。