レース専用車両「Nissan Z GT4」の価格は、オプション&スターターキット込みで約3320万円

■最高出力は450hp、最大トルクは600Nm

以前お伝えしたように、2022年9月28日に日産自動車、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、カスタマー向けのレース車両「Nissan Z GT4」を発表しています。

このほど両社は、アメリカで開催されている「SEMAショー」(2022年11月1日~4日/ラスベガス)で「Nissan Z GT4」を一般公開しました。なお、同レースモデルは、公認取得予定となっています。

Nissan Z GT4
カスタマー向けレース専用車両の「Nissan Z GT4」

今回、SEMAショーで一般向けに初公開された「Nissan Z GT4」は、日産・NISMOの伝統やモダンさを融合させた特別なカラーリングが目を惹きます。

ボンネットのデザインは70年代のレーシングカーのカラーリングを思い起こさせるもので、日産のゼッケンナンバーである「23」を赤い円の中に配置。こちらは、昇る太陽をイメージしたそうです。

Nissan Z GT4
「Nissan Z GT4」のサイドビュー

このカラーリングは、後方に向かって日産、NISMOの象徴的な赤から黒に変わり、リヤクオーターパネルには、かつての「240Z」や「フェアレディZ」のエンブレムをモダンにデザインし直した、新しい「Z」のロゴが用意されています。

●一般ユーザー向けは2023年半ばに受注スタート

Nissan Z GT4
「23」のゼッケンをボンネットに配置

NMCのNISMO Racing事業部は、日本やアメリカで本車のテスト走行を重ねてきました。プロからジェントルマンドライバー(アマチュア)まで、幅広いレベルのドライバーに、Zらしいダイナミックな走りを提供できるようにという想いが込められているということです。

同車のデビューイヤーとなる2023年シーズンは、アメリカで開催される「SRO Pirelli GT4アメリカシリーズ」と、日本の「スーパー耐久シリーズ」に参戦予定のパイロットカスタマーチームに車両が供給され、NISMOがサーキットでのテクニカルサポートを実施。

Nissan Z GT4
「Nissan Z GT4」のリヤビュー

また、参戦などを検討しているチームや一般のユーザー向けには、2023年半ばより受注を開始し、2024年シーズンから順次車両を供給する予定としています。

Nissan Z GT4
「Nissan Z GT4」のコクピット

日産のスポーツカー担当グローバルプログラムダイレクターであるマイケル・カルカモ氏は、「Nissan Z GT4をレーシングドライバーやファンの皆さんに披露することができて、うれしく思います。先週もアメリカでテストを行い、23年シーズンに向けた準備を着々と進めています。今後も各チームと話し合いを続け、世界中のサーキットでZが注目される存在になることを期待しています」とコメントしています。

なお、同車両は、レース専用車で公道での使用、および登録ナンバーの取得はできません。

●Nissan Z GT4概要

ボディサイズ:全長4380×全幅1870×全高1410mm
重量:1410kg
エンジン型式:VR30DDTT
総排気量:2997cc
最高出力:330kW(450hp)※
最大トルク:600Nm(443 ft-lbs.)※
※SROが決定する性能調整による変動があります。
ホイール(前後):前18インチ×10.5J 後18インチ×11J
車両価格:北米 22万9000ドル(邦貨3320万円 1ドル=145円換算)
(価格は工場出荷価格。オプション装備、スターターキットを含みます)

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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