SUVのパイオニアであるジープが、7人乗りの「コマンダー」とPHVの「グランドチェロキー」を発表

■7人乗り、ディーゼルターボ搭載のジープ・コマンダーは597万円から

2022年10月24日(月)、ステランティスジャパン株式会社はジープブランドでディーゼルターボエンジンを搭載した7人乗りのミドルサイズSUV「ジープ・コマンダー」、そしてフラッグシップSUVの「グランドチェロキー」の5人乗りモデルと、シリーズ初となるプラグインハイブリッドモデルを同時に発表しました。

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コマンダーとポンタス・へグストロム社長、インテリアデザインの統括者たち

発表会が行われたのは、東京・上野にある国立科学博物館。この場所が選ばれた理由について、ポンタス・ヘグストロム社長は、ジープと映画『ジュラシックパーク』との関連性から、恐竜の骨が展示されている国立科学博物館を選んだと話してくれました。

ジープ・チェロキーの後継車として日本市場に導入されたのが、今回発表されたジープ・コマンダーです。ジープ・コマンダーは、全長約4.8mのボディの中に7人乗りの3列シートをレイアウトしたミドルサイズSUVです。

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コマンダーのフロントスタイル

新世代アーキテクチャーに4輪独立懸架サスペンションを組み合わせることで、あらゆる地形の走行を可能とするだけでなく、オンロードでは快適な乗り心地を追求しています。

新世代アーキテクチャーは、全体の63%が高強度、超高強度鋼で構成されており、高いボディ剛性を確保。これまでのソフトな乗り味から、欧州SUVのようなロール量の少ない乗り味へと変更しています。

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コマンダーのディーゼルターボエンジン

ジープ・コマンダーに搭載されているエンジンは、最高出力170ps・最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボ。

組み合わされるトランスミッションは9速ATで、駆動方式は「ジープアクティブドライブ」と呼ばれる電子制御4WDシステムを採用。燃費性能はWLTCモードで13.9km/Lを実現しています。

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コマンダーのリアスタイル

ジープ・コマンダーは、あらゆる路面状況で高い走行安定性を実現するセレクテレインシステムを装備。

「サンド・マッド」「スノー」「オート」という3種類のドライブモードの選択により、パワートレインをはじめ、駆動系の車両制御が最適化され、最大限のオフロード性能を発揮します。

ADASと呼ばれる運転支援システムも充実していて、高速道路などで追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールをはじめ、ドアミラーの死角にいる車両の存在を警告するブラインドスポットモニター、車線からの逸脱予防や車線変更時の安全確保に効果のあるアクティブレーンマネージメント、衝突被害軽減ブレーキ(歩行者、サイクリスト検知機能付)など、最新の機能を搭載しています。

パワーと燃費を両立したディーゼルターボエンジンを搭載し、多彩なシートアレンジも可能な7人乗り3列シートを採用したジープ・コマンダー。グレードはリミテッドの1グレードで、車両本体価格は597万円からと、かなり戦略的な価格となっています。

●フラッグシップSUVのグランドチェロキーには、5人乗り仕様とPHVを設定

ジープブランドのフラッグシップSUVであるグランドチェロキーは、2022年2月にフルモデルチェンジを行ない、7人乗り3列シート仕様のグランドチェロキーLが導入されていました。

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ポンタス・ヘグストロム社長とグランドチェロキー4xeのツーショット

今回、2Lガソリンエンジンを搭載した5人乗りのグランドチェロキーと、モーターのみで最長53km走行可能なプラグインハイブリッドの4xeを追加しました。標準ボディのグランドチェロキーは、先行して発売した3列シートモデルのグランドチェロキーLと比べて、全長は約300mm、ホイールベースが125mm短縮しています。

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グランドチェロキーのフロントスタイル

グランドチェロキー4xeに搭載するプラグインハイブリッドシステムは、2L直列4気筒DOHCターボエンジンに2つの電気モーター、そして350Vのバッテリー、8速ATで構成されています。モーターのみで最長53kmの走行が可能で、WLTCモード燃費は10.4km/Lとなっています。

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グランドチェロキーのリアスタイル

走行モードは、モーターとガソリンエンジンを状況に応じて効率良く活用する“ハイブリッドモード”、モーター駆動を最大限拡大して、電気のみで最長53km走行可能な“エレクトリックモード”、そして、エンジンを優先的に使用し充電レベルを維持する“e-SAVEモード”の3種類を設定しています。

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リミテッドに搭載されている2L直4ターボエンジン

さらにe-SAVEモード”は、Uconnectに内蔵されたハイブリッドエレクトリックページで、バッテリー節約とバッテリー充電のいずれかのモードを選択することができます。

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グランドチェロキーのインパネ

一方ガソリン車は、最高出力272ps・最大トルク400Nmを発生する2L直列4気筒ターボエンジンに8速ATを組み合わせています。両パワートレインとも駆動方式は4WDのみです。

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グランドチェロキーのフロントシート
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グランドチェロキーのリアシート

ADASと呼ばれる運転支援システムは、最新のシステムを採用。またグランドチェロキー全モデルに、新世代の車載通信モジュール「テレマティックボックスモジュール(TBM)」を採用。

クルマのコンディションに異常があった場合に通知するヘルスアラート機能など、カーライフが充実するコネクティビティ機能が充実しています。

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グランドチェロキーのラゲッジスペース

グランドチェロキーのグレード構成は、2Lターボを搭載した車両本体価格892万円のリミテッド、サンルーフを装着した910万円のリミテッド、プラグインハイブリッドを搭載する1,037万円のリミテッド 4xe、そして、最上級モデルである1,227万円のサミットリザーブ 4xeの4グレードとなっています。

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3列シート仕様のLと2列仕様では全長が約300mm違う

SUVのパイオニアであり、販売台数を延ばし続けているジープブランド。このモデル拡充によって、さらに注目度が高まるのは間違いないでしょう。

(文・写真:萩原 文博

この記事の著者

萩原 文博

萩原 文博 近影
クルマ好きの家庭教師の影響で、中学生の時にクルマ好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、クルマの魅力だけでなく、クルマに関する情報を伝えられるように日々活動しています!