ホンダの小川友幸が全日本トライアルで10年連続、通算12回目の王座獲得で日本記録を達成

■トライアルの国内最高峰クラスで前人未到の記録達成

ホンダのトライアル競技専用マシン「RTL300R」を駆り、「2022MFJ全日本トライアル選手権」シリーズの国際A級スーパークラスに参戦する小川友幸選手が、10月23日(日)に宮城県スポーツランドSUGOで行われた最終戦で、10年連続の年間チャンピオンを決めました。

ホンダの小川友幸が全日本トライアルで10年連続、通算12回目のチャンピオン
ホンダの小川友幸選手が全日本トライアルで10年連続、通算12回目のチャンピオン獲得

これにより、小川選手は通算12回目の王座に着いたことになりますが、これは全日本トライアル選手権の新記録。前人未到の偉業を達成したことになりました。

●トップクラスに長年参戦するベテランライダー

トライアルとは高低差や傾斜が複雑に設定され、途中にはさまざまな障害物が設けられたセクションと呼ばれるコースを、いかにバイクに乗ったまま足を着かずに走り抜けるかを競う競技。その国内最高峰といえる大会が、MFJ全日本トライアル選手権シリーズの国際A級スーパークラスです。

そのトップクラスに長年参戦している小川選手は、三重県出身の46歳。1993年に国際A級クラスに昇格し、参戦1年目でランキング2位を獲得。

ホンダの小川友幸が全日本トライアルで10年連続、通算12回目のチャンピオン
世界選手権の経験もあるベテランライダー(写真は第8戦の東北大会)

1995年からは世界選手権にも挑戦し、1996年のイタリア大会では4位に入るなどで活躍した、日本を代表するトライアルライダーのひとりです。

2002年からホンダへ移籍した小川選手は、2007年に念願の全日本チャンピオンを獲得。2010年に2度目のタイトルを獲得した後は、2013年から2021年まで9年連続で年間チャンピオンに輝く偉業を達成。

2022年も自身の記録を破るべく、ホンダ「RTL300R」を駆り、全日本トライアル選手権の国際A級スーパークラスに「TEAM MITANI Honda」から参戦していました。

●シーズン4勝で年間王者へ

2022年シーズンの小川選手は、初戦の中部大会こそ2位でしたが、続く第2戦の九州大会を皮切りに、第3戦の関東大会、第4戦の北海道大会と圧勝し、ランキング首位に浮上します。

ホンダの小川友幸が全日本トライアルで10年連続、通算12回目のチャンピオン
第5戦で負傷したものの、その後の大会で着実にポイントを獲得(写真は第8戦の東北大会)

その後、大阪の市街地で開催された第5戦City Trial Japan大会では、セクションから飛び降りた際、古傷を痛めた影響で思うような走りができず5位に。

ところが、第6戦の中国大会は、前戦でのけがの影響を受けつつも2位となり、ランキング首位を維持。

ホンダの小川友幸が全日本トライアルで10年連続、通算12回目のチャンピオン
小川選手の豪快なライディング(写真は第8戦の東北大会)

続く第7戦の近畿大会では3位に終わりましたが、最終戦である第8戦の東北大会を5位以上で終えればチャンピオンが確定する状況でした。

そして、大会当日。小川選手は、ベテランらしい危なげない走りで優勝し、最終戦で見事V12を獲得。前述の通り、全日本トライアルにおける新記録を達成しました。

国内の絶対王者ともいえる小川選手の記録更新がいつまで続くのか、2023年シーズンもその活躍に期待したいものです。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

平塚 直樹

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自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、クルマ選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!