今度のBMWは四角四面の顔にビックリ。新型M2のシャープでスクエアなデザインとは【クルマはデザインだ】

■BMWデザインの変化を感じさせる新型

BMW M2・メイン
グリルとロアインテークのスクエアな形状が特徴的な BMW M2のフロントビュー

10月12日に発表された、新型「BMW M2」のデザインがなかなか刺激的です。もちろん、真っ赤なボディも情熱的ですが、最近では珍しい直線的なスタイルが実に印象的なのです。

そこで、あらためて新型のデザインをチェックしてみたいと思います。

●ほとんど四角形のエアロパーツ類

高性能マシンの代名詞「M」の名を掲げるモデルとして、先代同様、空力を意識した超スポーティなスタイルであるのは当然ですが、新型がよりアグレッシブに感じられるのは、やはり直線的なラインの多用が理由のようです。

BMW M2・サイド
リアフェンダーの張り出しも直線基調のシャープな表現に

たとえば、特徴的なフレームレスのキドニーグリルは上部がほぼ直線の5角形だし、3つ並んだロアインテークに至っては、いまどき珍しく完全な四角形。サイドビューではガツンと張り出したリアフェンダーも直線的で、リアバンパーやディフューザーもまたシャープな形状です。

ただ、これは突如M2が…という話ではなく、ベースである「2シリーズ クーペ」がそもそも直線的な表現であることに起因しています。

BMW 2シリーズ
昨年登場したBWM 2シリーズクーペ。スクエアな3ボックス表現が特徴的

昨年、2代目として登場した同車は、従来の曲線基調からスクエアな表情に大きく変化しました。ダブル・キドニーグリルが特徴的なフロントは、縦型のエアインテークを含めて上下方向に高さを感じさせ、これは高い位置にショルダーラインが引かれたサイドも、同じく上下に幅のあるリアパネルも同様です。

●7シリーズもスクエア方向に大きく変化

そして、今年7月に発売された新しい「7シリーズ」では、そのスクエアな表情がより強調されました。

M2・7シリーズ
今年発売の7シリーズはよりスクエアな表現に移行された

中国市場などを意識したであろう、上下2段のフロントランプと縦長の巨大なグリルは、2シリーズクーペ同様、縦長のエアインテークとともに高さを強調。一直線に引かれたキャラクターラインと水平ラインのルーフもサイドビューをスクエアに見せていますし、分厚いバンパーが特徴的なリアパネルはほとんど長方形です。

ちなみに、最近賛否のあるBMWの巨大グリルですが、このスクエアなデザインにより、初めてボディに溶け込んだと言えるかもしれません。

●これが新しいBMWのデザイン要素なのか

ここ数年のBMWデザインは従前からのイメージを継続し、コレといった特徴的な試みが見られませんでした。それが、先のとおり2シリーズクーペから明らかにボディ全体の面構成に変化が起きているのです。

BMW M2・リア
リアバンパーとディフューザーも非常にシャープな形状に

当然ですが、スクエアだからいいということではありません。そうではなく、とりわけ主力のセダン系で漫然としたモデルチェンジが続いていたBMWとしては、変化の兆しが見えたこと自体が朗報と言えます。

新型M2のエアロスタイルはいささか大胆ですが、その中には新しいBMWのデザインエッセンスがしっかり盛り込まれているのかもしれません。

すぎもと たかよし

この記事の著者

すぎもと たかよし

すぎもと たかよし 近影
東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、クルマも最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。