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■東北・上越新幹線開業40周年に復活のカラーリング
JR東日本は、1982〜1985年に運転していた「新幹線リレー号」に使用していた185系200番代のカラーリングを復活させると発表しました。
「新幹線リレー号」は1982年に大宮発着で暫定開業した東北・上越新幹線の利用客を輸送するため、上野〜大宮間で運転していました。今年は東北・上越新幹線が開業40周年を迎え、そのタイミングで「新幹線リレー号」カラーが復活することになったわけです。
185系200番代は、「新幹線リレー号」および高崎・上越線の優等列車用として1982年に登場しました。ベースとなったのは、1981年から伊豆方面への特急「踊り子」で活躍していた185系0番代。200番代は耐雪構造と碓氷峠対策を施しています。
塗装はクリーム10号をベースに緑14号を配色。塗り分けは0番代が緑14号を斜めストライプとしたのに対し、200番代は新幹線連絡列車のイメージを重視して窓下に太帯を配していました。
東北・上越新幹線上野開業で「新幹線リレー号」が廃止されたため、185系200番代の一部は「踊り子」に転用されて、塗装も斜めストライプに変更しました。
●「新幹線リレー号」カラーは1998年に消滅
高崎・上越線の優等列車用に残った200番代は、活躍の範囲を東北本線にも拡げ、引き続き「新幹線リレー号」カラーで活躍していました。しかし、1995~1998年にかけてリニューアルを実施して、塗装も「EXPRESS 185カラー」に変更。「新幹線リレー号」カラーは消滅しました。
「踊り子」用の斜めストライプの185系0番代・200番代も1999〜2002年にリニューアル工事を受け、湘南色の黄かん色+緑をブロックパターンで配色した「湘南ブロック」カラーとなり、185系の原色は一旦姿を消しました。
しかし、2012年に斜めストライプが復活。2015年までに現存する185系0番代・200番代は全て斜めストライプとなりました。その一方で「新幹線リレー号」カラーは復活しませんでした。
今回の「新幹線リレー号」カラーの復活は24年振りとなります。
ただし、今回「新幹線リレー号」カラーを施すのは200番代ではなくて0番代。0番代の「新幹線リレー号」カラーは今回が初めてとなります。
●9月に有料撮影会を開催。発売は9月1日(木)
JR東日本は9月18・19・23・24日に185系5編成を並べた撮影会を東大宮操車場駅構内で開催。「新幹線リレー号カラー」をセンターに左右を斜めストライプが2編成ずつ並べられます。
また開催日毎に撮影会のテーマを設定し、それに合わせたヘッドマークを掲出する予定です。内容は以下の通り。
・9月18日(日)「復活!懐かしのカラーリング撮影会」 「あまぎ」「踊り子」「新幹線リレー」「谷川」「白根」
・9月19日(月・祝)「上州路を駆け抜けた特急撮影会」 「新雪」「そよかぜ」「谷川」「白根」「草津」
・9月23日(金・祝)「伊豆への誘い撮影会」 「急行 伊豆」「あまぎ」「モントレー踊り子」「あまぎ」「急行 伊豆」
・9月24日(土)「山のイラストマーク撮影会」 「草津」「白根」「谷川」「あかぎ」「なすの」
イベントは各回先着50名。JRE MALL大宮ショップで9月1日(木)から販売を開始します。参加費は50,000円と決して安くはありませんが、完売することも予想されます。興味のある方はチェックしてみてください。
(ぬまっち)
【関連リンク】
JRE MALL大宮ショップ
https://www.jreastmall.com/shop/c/c17/
JR東日本のリリース
https://www.jreast.co.jp/press/2022/omiya/20220825_o01.pdf