スーパーGT第4戦 富士100Lap、GT500最年少コンビのKeePer TOM’S GR Supraが優勝【SUPER GT 2022】

■リアライズコーポレーション ADVAN Zが序盤でトップに!

8月7日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催された、2022 AUTOBACS SUPER GT第4戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」の決勝レース。

パレードラップ
白バイ、パトカー先導によるパレードラップ

前日に比べ気温はかなり上がり、スターティンググリッドにマシンが並ぶ頃には気温27度、路面温度は33度となっていました。しかし、各チームがスターティンググリッドに並んだその刹那、大粒のにわか雨が降ってきます。

その雨はスタート直前の13時55分頃には上がっていき、ウェット宣言が出されることはなく、路面も次第に乾いていきます。

そして14時、フォーメーションラップに先立って、静岡県警の白バイとパトカーの先導によるパレードラップが行われます。このパレードラップの際に、TGRコーナーの立ち上がりで予選2番手の24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Zが大きくコースアウト。幸い、パレードラップで速度が低いことからノートラブルでコースに復帰します。このコースアウトが遠因かどうかは定かではありませんが、路面状況を把握するためにパレードラップ後のフォーメーションラップは、1周から2周となり、レース周回は100周から99周へと変更されることとなりました。

レーススタート
レーススタート

2周のフォーメーションラップののちにレースはスタートします。ホールショットこそ19号車 WedsSport ADVAN GR Supraがとっていきますが、その後ろにぴったりとリアライズコーポレーション ADVAN Zが張り付いていきます。

そして3周目、TGRコーナーでWedsSport ADVAN GR Supraを、予選2位のリアライズコーポレーション ADVAN Zがパスしトップを奪います。WedsSport ADVAN GR Supraはそのあとも37号車 KeePer TOM’S GR Supra、12号車 カルソニック IMPUL Zに抜かれて後退。レース序盤はリアライズコーポレーション ADVAN Z、KeePer TOM’S GR Supra、カルソニック IMPUL Zが2秒程度のギャップで隊列を成して進んでいきます。

カルソニック IMPUL Z
カルソニック IMPUL Z

4番手だった38号車 ZENT CERUMO GR Supraは前戦、鈴鹿でのマシントラブルでシャシー交換と規定数を越えるエンジンの交換を行ってから今大会に出場したために、レース中のピットストップ10秒というペナルティを課せられており、このためにレース開始後の早々にピットに入ります。

ZENT CERUMO GR Supra
ZENT CERUMO GR Supra

今回の100Lapレースはレース距離がおおよそ450kmとなるために、給油を伴う2回のピットインが義務付けられます。各チームはレースのほぼ1/3にあたる33周目以降に最初のピット作業を行います。

リアライズコーポレーション ADVAN Z
リアライズコーポレーション ADVAN Zのピット

各チームが1回目のピットインを終わらせた後も、トップのリアライズコーポレーション ADVAN Zと、それを追うKeePer TOM’S GR Supra、カルソニック IMPUL Zのトップ3は変わらず。その後方に4番手の8号車 ARTA NSX-GT、5番手の36号車 au TOM’S GR Supraが続いていきます。

●最後のピットでKeePer TOM’S GR Supraがトップ浮上

トップ3の順位が入れ替わることなくレースが続いていく中、大きな変動が起きたのは最後のピットインでした。タイヤの摩耗からなのか、トップ3の均等だった間隔が1秒程度にまで縮まっていくと、72周目にリアライズコーポレーション ADVAN Zがピットインを行います。

リアライズコーポレーション ADVAN Zのピット
リアライズコーポレーション ADVAN Zのピット

73周目にKeePer TOM’S GR Supra、74周目にカルソニック IMPUL Zがそれぞれ2回目のピットイン。このピットでKeePer TOM’S GR Supraがピット作業の素早さを見せ、リアライズコーポレーション ADVAN Zの前でコースイン。2番手にはカルソニック IMPUL Zとなり、リアライズコーポレーション ADVAN Zは3番手に交代してしまうこととなりました。

カルソニック IMPUL Z
カルソニック IMPUL Z

KeePer TOM’S GR Supraはダブルスティント(ドライバー交代無し)で引き続き宮田莉朋選手がステアリングを握ります。その宮田選手、カルソニック IMPUL Zとの間隔をどんどんと広げて逃げ切り、99周を走りきってチェッカーを受けました。

KeePer TOM'S GR Supra
KeePer TOM’S GR Supra

見事な逆転優勝を成し遂げた37号車 KeePer TOM’S GR Supraのドライバー2人は、GT500クラス最年少の23歳コンビで、共にGT500では初優勝となります。また、この優勝でドライバーランキングのトップとなりました。

優勝したKeePer TOM'S GR Supraのサッシャ・フェネストラル選手と宮田莉朋選手
優勝したKeePer TOM’S GR Supraのサッシャ・フェネストラル選手と宮田莉朋選手

2位は12号車 カルソニック IMPUL Z、3位は24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Zと、2台のNissan Z GT500が表彰台に上がります。4位は36号車 au TOM’S GR Supra、5位には8号車 ARTA NSX-GTという結果となりました。

ARTA NSX-GT
ARTA NSX-GT

続く次戦は8月27日(土)、28日(日)に開催のSUZUKA GT 450km RACE。8月としてはあり得ないほど涼しかった富士戦とはうって変わって、灼熱のレースが予想されます。夏の終わりのロングディスタンスはどんなドラマが起こるのでしょうか?

GT500表彰式
GT500表彰式

【SUPER GT2022 第4戦 富士 GT500 決勝結果】
順位 ゼッケン 周回数 車名 ドライバー
優勝 37 99周 KeePer TOM’S GR Supra サッシャ・フェネストラズ 宮田莉朋
2位 12 99周 カルソニック IMPUL Z 平峰一貴 ベルトラン・バゲット
3位 24 99周 リアライズコーポレーション ADVAN Z 佐々木大樹 平手晃平
4位 36 99周 au TOM’S GR Supra 坪井 翔 ジュリアーノ・アレジ
5位 8 99周 ARTA NSX-GT 野尻智紀 福住仁嶺
6位 39 99周 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口雄飛 中山雄一
7位 14 99周 ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋和也 山下健太
8位 100 99周 STANLEY NSX-GT 山本尚貴 牧野任祐
9位 19 98周 WedsSport ADVAN GR Supra 国本雄資 阪口晴南
10位 17 98周 Astemo NSX-GT 塚越広大 松下信治
11位 64 98周 Modulo NSX-GT 伊沢拓也 大津弘樹
12位 3 98周 CRAFTSPORTS MOTUL Z 千代勝正 高星明誠
13位 16 98周 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT 笹原右京 大湯都史樹
14位 23 89周 MOTUL AUTECH Z 松田次生 ロニー・クインタレッリ
リタイア 38 44周 ZENT CERUMO GR Supra 立川祐路 石浦宏明

(写真:吉見 幸夫/文:松永 和浩

この記事の著者

松永 和浩

松永 和浩 近影
1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。