住友ゴムがタイヤパンク応急修理キット「IMS」を一般ユーザー向けに市販化

■タイヤパンク応急修理キットは、使用済みはもちろん、有効期限が切れた場合の交換用としても必要

JAFによる2020年度のロードサービス出動理由トップ3(高速道路、一般道を含む)は、1位がバッテリー上がり、2位がタイヤパンク、3位が落輪・落ち込みと続いています。

高速道路に限定すると、タイヤのパンク、バースト、エアー不足となっていて、長年の間、タイヤがトラブルの定番になっているのが分かります。

住友ゴム
住友ゴム工業が一般向けに販売を開始したパンク修理キットの「IMS」

そんな中、住友ゴム工業は、新車の純正搭載向けに展開されていたタイヤパンク応急修理キットの「IMS(Instant Mobility System)」を2022年5月18日から全国のDUNLOP直営店(タイヤセレクト、タイヤランド)のほか、DUNLOPタイヤ取扱店舗などで、一般ユーザー向けに順次販売を開始しました。

サイズは、SUVや大型車両用と中・小型車両、軽自動車用の大小2サイズで、価格はオープン価格。

「IMS」は、有効期限が切れた場合やすでに使用された場合には交換が必要になります。住友ゴムでは、省資源、省エネルギーの取り組みのひとつとして、スペアタイヤが不要になる「IMS」を積極的に展開する構えです。

ラゲッジスペース下などに配置されているタイヤパンク応急修理キットは、2000年頃からスペアタイヤに代わる応急装備品として広く普及し、現在ではスペアタイヤレスが当たり前になっています。タイヤに釘やネジが刺さった軽度のパンクを応急的に修理し、最寄りの車両販売店や整備工場までの移動を可能にするものです。

スペアタイヤを積む必要がなく、コンパクトかつ軽量なため、ラゲッジスペースを広く使えるのはもちろん、軽量化により燃費の向上にも寄与しています。

住友ゴム工業
パンク修理のメカニズム

住友ゴムが開発した「IMS」は、環境に優しい天然ゴムラテックスからなる修理剤とコンプレッサーから構成されています。修理剤を注入後、コンプレッサーで空気を充填し、クルマを走らせることで修理剤が圧縮と熱によって固まり、パンク穴をふさぐことができます。

「IMS」には、手動注入型と自動注入型があります。「IMS」は1999年以来、新車搭載、交換用として累計7,500万セットの出荷実績を誇り、グローバル展開されています。

塚田勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる