BMW X1と兄弟モデルに。MINIクロスオーバー次期型、高性能「S」は300馬力オーバー

■BMWグループの「FAAR」アーキテクチャを採用、フルEVも設定の可能性

MINI『クロスオーバー』(海外名:カントリーマン)と、その高性能モデル「クロスオーバーS」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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MINIクロスオーバー次期型プロトタイプ

公道を走るのがベースモデルで、ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプが高性能「S」ですが、両プロトタイプともまだまだデザインを明かしていません。しかし、トレードマークである円形ヘッドライトを装備、グリル中央には大きなセンサーが取り付けられているのが見てとれます。

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MINIクロスオーバーS 次期型プロトタイプ

クロスオーバー次期型は、その基盤をBMWグループのコンパクト・クロスオーバーSUV「X1」と共有、2つのブランドは「FAAR」アーキテクチャに乗る予定です。

つまり、高性能「クロスオーバーS」は、新しい「X1 M35i」で提供されるエンジンを搭載できることを意味します。それは2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーで、最高出力は302ps、最大トルク322Nmを発揮すると予想されます。

プラグインハイブリッド(PHEV)では、1.5リットル直列3気筒ターボチャージャーエンジンと電気モーターを搭載し、最高出力は322psを発揮。EV航続は55マイル(88km)に達します。しかし、最新情報によるとPHEVは設定されず、フルエレクトリックモデルが登場する可能性も否定できないといいます。

内部では、ダッシュボードに楕円形のディスプレイを装備、ステアリングホイールの後には薄いインストルメントクラスタースクリーンが配置されています。

市販型では、FAARプラットフォームにより現行型よりボディを拡大、全長を20cm(7.8インチ)ストレッチすることにより、後部座席の乗員はより大きなフットプリントの恩恵を受けるほか、ブランド最大のモデルであり続けます。

MINIは2022年後半、または2023年初頭にカントリーマンとカントリーマンSを発表する予定で、2台はドイツのライプツィヒにあるBMWグループの工場でBMW X1とともに生産されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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