1000万円級の最新キャブコンの快適性・実用性はいかに?【ジャパンキャンピングカーショー2022】

■常設ベッドとバンクベッドのみで大人4人の就寝が可能な「クレソンジャーニー エボライト タイプW」

日本有数のキャンピングカー・ビルダーであるナッツRVからは、キャブコン(キャブコンバージョン)の「クレソンジャーニー エボライト タイプW」がニューモデルとして出展。ベースはキャブコンの定番であるトヨタ・カムロードで、ボディサイズは、全長4990×全幅2080×全高2910mm。

ナッツRV
ナッツRVの「クレソンジャーニー エボライト タイプW」

エンジンは、2.8Lのディーゼルターボが搭載されています。出展車両は、ロングセラーモデルの「クレソン」に、新電装システムの「エボライト」、高い断熱性を誇る「新パネル構造」のほか、許容荷重を増やせるダブルタイヤやスペシャルパーツが新たに採用され、自慢の快適性が大幅に引き上げられています。

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「クレソンジャーニー エボライト タイプW」のバンク部

「タイプW」は、乗車定員7名、就寝人数6人のファミリー向けのスタンダードタイプ。後方に横向きの常設2段ベッドを備えています。

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広くて快適な常設2段ベッド

この収納庫兼常設2段ベッドは、横幅が720mm〜820mmで、長さは1930mmもあり、大柄な人でもゆったりと横になれます。

さらに、キャブコンの利点であるバンクベッドはスライド式で、大人2人の就寝が可能。ダイネットベッドを展開すれば、さらに2人就寝できるため、無理なく6人就寝を実現しています。

ナッツRV
バンク部に大人2人の就寝が可能なスライド式ベッドを用意

基本的には常設ベッドとダイネットベッドを使い、人数が増えた場合はダイネットベッドを展開することが多いはず。装備ももちろん充実しています。高さ方向に十分な余裕があるキャブコンらしく、広いキッチンスペースと充実の上部収納を用意。

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引き出し式の蛇口を備えるシンク

シンクの蛇口を引っ張り出せば外部シャワーとして使えますので、アウトドア派やペット連れも便利に使えるはず。冷蔵庫は70Lの大容量で、家庭用エアコンは連続使用が可能で、「EVOLITE」システムであればエンジン停止時でも快適性を享受できます。

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家庭用エアコンを最長で8時間程度連続使用できる

3つのディープサイクルバッテリーを擁する「EVOLITE」システムは、就寝時にエンジンを止めた状態でもエアコンを8時間程度使用できます。バッテリーが空になっても比較的短時間でフル充電できます。

さらに、エントランス(出入り口ドア)付近にTV台にもなる下駄箱を備え、マルチルームは、トイレやシャワー、クローゼットなどニーズに応じてオプションから選択できます。

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電子レンジも標準装備する

価格は1000万円級で、ボディサイズもコンパクトとはいえません。一方で、このサイズであれば許容できるという方も多いはず。

とにかく快適なキャンピングカー・ライフを楽しみたい人はもちろん、憧れのキャブコンを手にしたい人に、エアコンの連続使用にも対応する「クレソンジャーニー エボライト タイプW」は、熱視線を浴びていました。

●ボディサイズ:全長4990×全幅2080×全高2900mm
●標準装備:家庭用エアコン、FFヒーター、電子レンジ、70L両開き冷蔵庫、1500Wインバーター、換気扇(MAXファン)、給排水タンク(各60L)、強化ショックアブソーバー、LEDヘッドライト、外部充電システム、サブバッテリー(100Ah×3)
●オプション:寒冷地仕様、サイドオーニング、280Wクラスソーラーチャージャー、ミラーモニター、フロントバンパー樹脂塗装+メッキガーニッシュ
●車両本体価格:908万円
●展示車両価格:937万680円

(文/写真 塚田勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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