イタリア大統領護衛隊とのコラボ75周年記念バイク!モト・グッツィが限定車「V85TTグアルディア ドノーレ」を国内導入

■大統領護衛隊バイクのレプリカカラー採用

イタリアのバイクブランド「モト・グッツィ」を輸入販売するピアッジオグループジャパンは、限定車「V85TTグアルディア ドノーレ(V85 TT Guardia d’Onore)」を国内販売することを発表しました!

モトグッチの限定車V85TTグアルディア ドノーレ
V85TTグアルディア ドノーレのフロントビュー

イタリア共和国大統領を護衛するコラッツィエリ連隊との75年にわたるコラボレーションを記念した特別限定モデルで、このモデルだけのスペシャルなカラーなどを施した1946台の限定生産車が、日本では2022年3月28日より受注開始されます。

●創立100周年にイタリアで発表

V85TTグアルディア ドノーレは、モト・グッツィのアドベンチャーモデル「V85TT」をベースに、イタリアの大統領護衛隊が乗るバイクと同様の「コラッツィエリ レプリカ」カラーや、専用パッケージを装備した特別仕様車です。

モトグッチの限定車V85TTグアルディア ドノーレ
V85TTグアルディア ドノーレのサイドビュー

この限定車が生まれた背景は、第2次世界大戦後、イタリア共和国大統領を護衛するカラビニエリの特別部隊であるコラッツィエリ連隊が、最初のモーターサイクルとしてモト・グッツィ製バイクを選んだことが始まりです。

それ以降、コラッツィエリは、一貫してイタリアのマンデッロ・デル・ラーリオ工場で生産されるモト・グッツィのオートバイを採用。前述の通り、75年もの伝統を誇るコラボレーションとなりました。

モトグッチの限定車V85TTグアルディア ドノーレ
V85TTグアルディア ドノーレの正面

2021年に創立100周年を迎えたモト・グッツィは、長きに渡るコラッツィエリ連隊との繫がりを記念して、同年にイタリア・ミラノで開催されたバイクの見本市「EICMA 2021」でこの限定車を発表。

また、同じく2021年にはV85TTがコラッツィエリのモーターサイクル部隊に採用されたことで、5月20日に行われたセルジョ・マッタレッラ共和国大統領への贈呈式で行進に参加したといったエピソードもあります。

●限定生産台数が1946台の理由は?

ベース車となったV85TTは、モト・グッツィの伝統である縦置き空冷Vツインエンジンを搭載。排気量853ccの余裕ある走りは、特に中低速のトルクが豊かで、扱いやすい特性も持ちます。

モトグッチの限定車V85TTグアルディア ドノーレ
V85TTグアルディア ドノーレの燃料タンク

また、アップライトなハンドルやエンジンガード、高性能のミシュランアナキーアドベンチャータイヤなどの装備により、オンロードとオフロード両方での高い走破性が魅力です。

V85TTグアルディア ドノーレは、それをベースに、クイリナーレ宮殿で任務に当たる大統領警護隊のV85TTと同じ、ブラックのカラーリングにホワイトのストライプを採用。コラッツィエリが採用しているモト・グッツィ製バイクをイメージした、いわゆるコラッツィエリ レプリカカラーを施しています。

また、標準装備パッケージには、防風効果が高いウィンドスクリーンに加え、センタースタンド、エンジンガード、LEDフォグランプなどを採用。オプションには、サイドパニアセットも用意されています。

モトグッチの限定車V85TTグアルディア ドノーレ
V85TTグアルディア ドノーレのハンドルバーライザーにはシリアルナンバーが刻印される

この限定車の生産台数は、前述の通り、1946台。これは、モト・グッツィとコラッツィエリ連隊の75年に及ぶパートナーシップの最初の年が1946年だから。また、イタリア共和国が建国されたのも同じ年で、これらのエピソードにちなんだ数字です。

ちなみに、各車のハンドルバーライザーには、このモデルの希少性を強調するために、1から1946までのシリアルナンバーが刻印されるといいます。

価格(税込)は、165万円。受注はすでに受付中、2022年6月より順次出荷されるそうです。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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