ロックスターのボノとコラボ! ベスパが特別車「ベスパ プリマベーラRED125」でコロナ禍などの被害者を支援

■赤の特別車を国内導入、パンデミックの被害者などへ募金

イタリアの老舗スクーターブランド「ベスパ」を輸入販売するピアッジオグループジャパンは、世界的ロックバンド「U2」のヴォーカリストでミュージシャンのボノ氏らが設立した非営利団体「RED」とのコラボモデル、「ベスパ プリマベーラ RED125」を国内導入することを発表。

ベスパが特別車(ベスパ プリマベーラ)RED125でコロナ禍などの被害者支援
(ベスパ プリマベーラ)RED125のフロントビュー

原付2種スクーターのプリマベーラ125をベースに、ボディなどへ鮮烈な赤を施したこのモデルは、売上の一部が、AIDS(エイズ)やコロナ禍によるパンデミックの被害を受けた人々などへの支援金として寄付されるという特別モデル。

日本では、2022年3月28日から全国のベスパ正規販売店で販売することを明らかにしました。

●「RED」とのパートナーシップから誕生

ボディのほとんどにレッドを施し、鮮烈なイメージを放つベスパ プリマベーラ RED125は、前述の通り、世界的ミュージシャンのボノ氏と、国際NGOであるDATAのボビー・シュライバー氏が発起人となった非営利団体「RED」とコラボレーションしたモデルです。

ベスパが特別車(ベスパ プリマベーラ)RED125でコロナ禍などの被害者支援
(ベスパ プリマベーラ)RED125のサイドビュー

緊急事態を表す赤色にちなんで名付けられたREDは、AIDSと戦うための寄付金を企業から募る目的で2006年に設立。

現在は、新型コロナウイルスの差し迫った脅威と、パンデミックの大きな被害を受けたコミュニティにおける壊滅的な影響とも戦っています。

こうした活動を行っているREDとのパートナーシップから生まれたのがベスパ プリマベーラRED125。ベスパは、このモデル1台の販売につき100ドル(約1万2250円)を、AIDSやコロナウイルスなどのパンデミック対策を行う団体へ寄付するといいます。

ベスパが特別車(ベスパ プリマベーラ)RED125でコロナ禍などの被害者支援
(ベスパ プリマベーラ)RED125のリヤビュー

ちなみに、ベスパは、このREDとのコラボレーションを以前から行っており、2017年には「ベスパ946 RED」をリリース。今回のベスパ プリマベーラRED125は、そうした活動の第2弾となります。

●50年以上続くロングセラーモデル

今回、国内で発売されるベスパ プリマベーラ RED125は、これも先述した通り、原付2種スクーターのプリマベーラ125をベースとしています。

ベスパが特別車(ベスパ プリマベーラ)RED125でコロナ禍などの被害者支援
ベース車のプリマベーラには155ccと125ccをラインアップ

プリマベーラは、1968年に発表された初代モデル以来、スモールボディレンジのベスパ製スクーターとして、50年以上もの間、世界中で多くの支持を受けているロングセラーモデルです。

スチールモノコックボディや前輪の片持ちサスペンションなど、ベスパ伝統の装備を継承。一方で、高輝度LEDを備えたヘッドライトやテールランプ、前輪のABSシステムなど、最新技術も盛り込むことで、高い実用性や安全性も実現。

ちなみに、ラインアップには、今回の特別モデルとなった125cc・空冷単気筒エンジン搭載モデルのほか、高速道路など自動車専用道路の走行も可能な155cc・空冷単気筒エンジン搭載のプリマベーラ155もあります。

●フロントシールドに特別なロゴも装備

そんなプリマベーラ125をベースにした今回の特別車では、スチール製のモノコックボディ全体や前後ホイールにエレガントなレッドカラーを塗装しているのが大きな特徴です。

ベスパが特別車(ベスパ プリマベーラ)RED125でコロナ禍などの被害者支援
(ベスパ プリマベーラ)RED125にはスペシャルなロゴも入る

また、フロントシールドには、フロントステアリングコラムカバー(通称:ネクタイ)に設置されたメーカーロゴのすぐ橫に、白文字で「Vespa RED」のロゴも配置。特別なモデルであることを示すと共に、ベースの赤と対象をなす配色でフロントフェイスの美しさを引き立てる効果も生んでいます。

ほかにも、ヌバック仕上げのシートなどで高級感も満点。価格(税込)は51万1500円。すでに発売中で、2022年6月からの出荷開始となるそうです。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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