■従来の大排気量V8に匹敵するパフォーマンス
ジープのオンラインコンフィギュレーター(オプションや塗色を選んだ状態を表示できるツール)により、新開発の直列6気筒ガソリンツインターボエンジンに関する詳細がリークされましたが、24時間経過しないうちに公式デビューしました。
「ハリケーン」と名付けられた新しい3L直6のガソリンエンジンは、大型のV型8気筒ユニットに匹敵する出力を発揮するよう開発。それでいてV8エンジンよりも最大で15%効率が高く、ジープは仕様に応じて2つのバージョンを販売する計画を持っています。
数字の詳細を見ると、スタンダード仕様では最高出力400ps以上、最大トルク610Nm以上を提供。このバージョンでは、燃料効率のためにクールドEGRの制御が最適化されているといいます。
一方のハイパワー仕様は最高出力500ps以上、最大トルク780Nm以上を発揮。牽引などの重負荷時に大幅な燃費抑制を実現することが期待されています。
エンジンは構造用アルミニウム合金にオイルパンを備えたディープスカートキャストアルミニウムブロックで、摩擦抵抗の少ない2つのハイフローターボチャージャーを装着。それぞれが過給したエアを3つのシリンダーに供給します。
ハードウェアを熟成させた結果として、フラットなトルク曲線を実現、2350rpmからレッドゾーンまで、少なくともピークトルクの90%を維持するといいます。
直列6気筒ユニットのアーキテクチャは、電動モデルにもアジャスト。つまりハイブリッドハリケーンエンジンは、さらに多くの電力を供給し、有害な排出物を減らすことが可能となります。
同社では、今年後半にデビュー予定の「グランドワゴニア」がハリケーンエンジンを搭載する最初のモデルとなることを明言。次世代のダッジチャレンジャーとチャージャーが、現在のV型8気筒の代替品としてそれを手に入れるとも噂されています。