新型ノア/ヴォクシーのウェルキャブ(福祉車両)「車いす仕様(タイプⅠ)」は乗降性や操作性が向上

■隣にクルマが停まっていても乗降できるサイドリフトアップチルトシート装着車

トヨタ自動車の新型ノア/ヴォクシーにも多彩なウェルキャブ(福祉車両)が設定されています。新型は、ユーザーの声に応えて操作性の向上が図られています。

車いす仕様は、先代と同様にリヤにエアサスペンションを備えています。テールゲートを開けると、自動的に車高が下がり、9.5°という緩やかなスロープ角度を実現。

トヨタ ノア ヴォクシー
リヤにエアサスペンションを備える車いす仕様

スロープ突出長を1375mmに抑えることで、狭い場所での乗降に配慮されています。そのスロープをフラットに格納できる前倒れ機能も備わり、テールゲートからもラゲッジを有効活用できるようになっています。

トヨタ ノア ヴォクシー
スロープがフラットに格納できる前倒れ機能が備わる

新型では、車いすの乗降から固定までの動作がよりシンプルにできるようになっていて、乗降性の向上が図られています。

こちらのリヤサスペンション装着車は、車いすのための福祉車両だけでなく、オートバイや自転車などの大きな荷物を積み込むトランスポーター仕様としてもニーズがありそうです。

トヨタ ノア ヴォクシー
車いすの固定操作部

サイドリフトアップチルトシート装着車も進化を遂げています。セカンドシートが回転して車外へ向かうスライドダウン&チルト機構が採用されていますが、新型では車外にはみ出るシートの量が小さく、狭い駐車場や隣にクルマが停まっている場合でも乗り降りが可能になったのがポイント。

トヨタ ノア ヴォクシー
サイドリフトアップチルトシート装着車

乗降性の向上も図られています。シートがチルトすることで、お尻の位置を高く保てるため、地面に両足が着きやすい姿勢になります。そのほか、大型化されたフットレストやシートを車内に戻すと自動で復帰するメモリー機能も用意。

トヨタ ノア ヴォクシー
シートがチルトすることで、お尻の位置を高く保てる

標準装備のワイヤレスリモコンも備わり、操作性や乗降性の向上が盛り込まれています。そのほか、助手席リフトアップチルトシート車、乗降時に使いやすい手すりとユニバーサルステップが標準装備された「ウェルジョイン」も設定されています。

こちらは、セカンドシートの左席をなくし、3列目の乗降性を高めた仕様です。また、この「ウェルジョイン」と「助手席リフトアップチルトシート」の組み合わせがあり、介護施設などの送迎ニーズに応えてくれます。

トヨタ ノア ヴォクシー
シートの電動スイッチとリモコン

以前お伝えしたように、新型ノア/ヴォクシーは、スムーズな走りや高い静粛性、乗り心地の良さを備えていて、ウェルキャブも同様にこうした美点を享受できます。なお、「ウェルジョイン」をのぞき、消費税は非課税になります。

※ウェルジョインは、ノアのみの設定です。

●価格

ノア・ウェルキャブ(型式指定)
277万3000円〜352万6000円

ヴォクシー・ウェルキャブ(型式指定)
315万円〜357万2000円

(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)

この記事の著者

塚田勝弘

塚田勝弘 近影
1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。クルマ、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。