1月18日で118番の日/F1ドライバーのC・フィッティパルディ生まれる/ハイソカーの立役者「日産シーマ」デビュー!【今日は何の日?1月18日】

■海上保安庁への緊急電話は118番へ

1月18日は語呂合わせで「118番の日」です。118番って何? それは海上保安庁への緊急電話です。海で事故に遭遇した、あるいは目撃した、不審な船を発見したときなどに通報するのですが、普段はなかなか使う機会がないですね。

さて、1月18日に生まれたのは、ミュージカル俳優の山崎育三郎、サッカー選手の長谷部誠、芸人のビートたけし、米国俳優のケビン・コスナー、レーシングドライバーのクリスチャン・フィティパルディなどです。本日紹介するのは、クリスチャン・フィティパルディです。

●トム・クルーズ似の人気レーサー、クリスチャン・フィッティパルディ誕生

ブラジル人F1レーサーのクリスチャン・フィッティバルディ(C)Creative Commons
ブラジル人F1レーサーのクリスチャン・フィッティバルディ(C)Creative Commons

レーシングドライバーのC・フィッティパルディは、1971年1月18日にブラジルのサンパウロで生まれました。父親ウィルソン・フィッティパルディは元F1ドライバーで、かつて存在したブラジル唯一のF1チーム・フィッティパルディのオーナー。父親の弟は、F1を2回、インディ500を2回制覇した往年の名ドライバー、エマーソン・フィッティパルディです。1991年にF3000のタイトルを獲得後、1992年からF1に参戦するも優勝は果たせず、米国に渡ってCARTで優勝を飾ります。これといった成績は残せませんでしたが、端正なトム・クルーズ似のマスクから結構な人気がありました。1993年のイタリアGPでは、ゴール直前に同僚のマシンに衝突、宙返りしながらフィニッシュしたのが、F1通では有名な話のようです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●社会現象にもなったハイソカー、日産シーマがデビュー!

1988(平成18)年の1月18日、日産からハイソカーブームを牽引した高級セダン「シーマ」がデビューしました。1980年半ばに起こった空前のバブル景気によって人々の上級志向が高まり、高級セダンが飛ぶように売れた、いわゆる「ハイソカー」ブームが起こりました。代表的なハイソカーは、トヨタの「マークII」、「ソアラ」、日産では「シーマ」でした。

1988年にデビューしたシーマ。ハイソカーブームを牽引して大ヒット
1988年にデビューしたシーマ。ハイソカーブームを牽引して大ヒット
ボリューム感のシーマのフロント。上質なメッキグリルとエンブレムが高級感を強調
ボリューム感あるシーマのフロント。上質なメッキグリルとエンブレムが高級感を強調

シーマは、ロング&ワイド&ローの4ドアピラーレスハードトップボディに高品質の塗装を施し、シートには100%のウール素材を使用するなど高級感を演出。パワーユニットとして、高性能の3.0L V6DOHCのNA(自然過給)とターボエンジンが搭載され、高性能の走りも売りでした。

2021年女優の伊藤かずえさんの「シーマ」をレストア
2021年、日産が女優の伊藤かずえさんの「シーマ」をレストア

シーマは、最上級グレードの価格が500万円であったにもかかわらず、飛ぶように売れました。発売初年の販売台数は、高級車としては異例の年間3万6000台超という大ヒットを記録し、流行語大賞にも選ばれた“シーマ現象”という造語が生まれました。

昨年末、女優の伊藤かずえさんの初代シーマを日産がレストア(復元)して話題になりました。1990年の購入以来、伊藤さんが26万km以上大事に乗り続けてたことから、それを知った日産がレストア対応したのです。懐かしい、今でもカッコいいなと思った中高年ファンが、多かったのではないでしょうか。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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