オートバックスの2大拠点・東雲と名古屋がガチンコ勝負!? 自慢のスーパーラップ用WRX STIを展示 【東京オートサロン2022】

■オートバックスの2大メジャー店舗がスーパーラップで対決中

カー用品店のメジャーブランドであるオートバックスは、さまざまな形態の店舗を展開しています。関東地区でメジャーなオートバックスの店舗といえばA PITオートバックス東雲、一方の中京地区ではスーパーオートバックスNAGOYA BAYとなります。

オートバックス WRX2台
向かって左が名古屋、右が東京・東雲のWRX STI

くしくもこの2大メジャー店舗では同じスバルWRXを使いスーパーラップに参戦中。その2台のマシンが東京オートサロンの会場に並んで展示されました。

●現在は約0.9秒の差で東雲がリードも、その仕様はずいぶん異なる

A PITオートバックス東雲はチューニングにかなり力を入れているショップです。

東京・東雲のWRX STI
東京・東雲のWRX STIは排気量を2.2リットルまでアップ

デモカーのWRX STIはHKSと共同で2.2リットルのショートブロックを組み込んだ仕様でHKSのGT3RSタービンを装着、デルタボックスのコントロールで440馬力を実現しています。

駆動系ではクスコタイプMZをベースとしたオリジナルLSD、サスペンションはエンドレスのFunction.comとHALスプリングを使ってA PITオートバックス東雲オリジナルの仕様としています。

ホイールはTWSのT66-F東雲スペック、シートはレカロのRMSウルトラスエードパッドが装着されます。2021年の筑波2000でのベストタイムは1分00秒080となっています。

名古屋のWRX STI
ナゴヤベイのWRX STIは排気量を変更せずにブーストアップでパワーを稼ぐ

一方の中京地区代表、スーパーオートバックスNAGOYA BAYのWRX STIはエンジン本体やターボチャージャーはノーマルで、ブーストアップやマフラー交換(HKSスーパーターボマフラーデュアル)の装着によって350馬力を確保しています。

クラッチはHKSのLAクラッチ、LSDはCUSCOでナゴヤベイスペックとなっています。足まわりはHKSのハイパーマックス4SPのナゴヤベイスペックにハイパーCOスプリングをセット、ブレーキはフロントがエンドレスレーシングモノ6でリヤがモノ4。

BBSのRI-AにBSポテンザRE71RSの245/40R18をセットした仕様で、筑波2000のタイムは1分01秒フラットと東雲に約0.9秒遅れで迫っています。

●内外のコンパクトスポーツ2台とくるまのCHANNEL・欅BRZも展示

ランボルギーニやベントレーなどのチューニングカーも珍しくない東京オートサロンの会場ですが、さすが庶民の味方のオートバックスは身近なクルマも展示していました。

東雲スイスポ
A PITオートバックス東雲のスイフトスポーツ。ビビッドなカラーリングが目を引く

国産車でリーズナブルでスポーティといえば、なんと言ってもスズキのスイフトスポーツです。

A PIT東雲スイスポエンジンルーム
オリジナルタービンなどかなりの入念なチューンが施されている

2017年式のスイフトスポーツにA PIT東雲オリジナルのタービン、HKSスーパーターボマフラー、HKSメタルキャタライザーなどをセットアップし225馬力/31.0kgmを実現。

CAEウルトラシフター、TMスクエアの強化クラッチ&カバー、A PIT東雲オリジナル1ウエイLSDを組み込み、A PITオリジナルHKS×HALサスペンション(HKSマックスIV SPショック、HALスプリング&リアピロマウント)を搭載、ブレーキはエンドレスのブレーキキャリパー&MX72ブレーキパッドが採用されています。

ホイールはTWS T66のA PITオリジナルカラーでタイヤはアドバンA08Bが装着されます。

アバルト595
HKSの輸入車用のブランドVIITSのパーツを組み込んだアバルト595

輸入車のコンパクトでスポーティなモデルといえば、イタリアのアバルトが有名でしょう。展示車はアバルト595で、HKSが新たに展開を始めた輸入車用のブランドのVIITSのマフラーを装着。

BMC OTAの専用リターンパイプキットなどを装備。HKS VIITSのサスペンションキットで走りを支えたうえで、フェールリッドのチタンボルトやレッドのシートベルト、超光沢のプロテクションフィルムなど数多くのパーツが装着されています。

オートバックス アバルト595
エンジンルーム内はBMC OTAの専用リターンパイプキットなどが装着され、かなりスパルタンなイメージ
アバルト595 フェールリッド
アバルトのフェールリッド内のボルトが錆びやすいということでチタンボルトがおごられている

YouTubeのくるまのCHANNELで連載している欅まつやさんのBRZも展示。このクルマの製作をA PITオートバックス東雲で行っているとのことです。

くるまのCHANNEL・欅BRZ
くるまのCHANNELで連載している欅まつやさんのBRZのカスタムを担当しているのがA PITオートバックス東雲

装着されるパーツはHKSの吸排気パーツ、HKSオイルクーラー、クスコのタワーバー&スタビリンク、ORCクラッチ、シートはブリッドのユーロスターIIで、ホイールはレイズのヴォルクレーシングTE37 SAGA SLでトーヨータイヤのプロクセスR1Rが組み合わされます。

(文/写真・諸星陽一)

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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