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■生産は国内一貫で高品質を守るセルスター工業
国内一貫生産で高品質さを守り続けているセルスター工業は、1月14日から16日まで幕張メッセ(千葉市)で開催中の東京オートサロン2022に出展し、レーダー探知機やドライブレコーダーを中心にアウトドア系用品など2022年発売予定の新製品を特別先行公開しました。
●アウトドアや災害時に活躍するバッテリー系商品に注目
セルスター工業といえば、レーダー探知機やドラレコなどが定番商品として知られますが、今回の主役は需要の高まるアウトドア用品です。会場の中心にはキャンピングカーが展示され、アウトドアシーンで役立つ多くのグッズを取り揃えていたのです。
中でも注目したのが、間もなく発売される予定の「ジャンプスターター/LJP-9600」と「ポータブル電源/PDL-300」です。
ジャンプスターターは一見、マグボトルのような形状をしていますが、この中にはリチウムイオンバッテリーを内蔵。これがバッテリー上がり時のエンジン始動用として活躍するのです。USB端子も備えたことで一般的なモバイルバッテリーとしても使え、他にもBluetoothスピーカーとしても楽しめるんです。
一方のポータブル電源のバッテリー容量は307Wh/24,000mAh。AC100V、DC12V、USBに対応したのに加え、バッテリー上部には「Qi」対応ワイヤレスチャージャー機能を装備しています。災害時はもちろんアウトドアレジャーでも活躍する製品となっています。
見逃せないのは、どちらもリチウムイオンバッテリーに“リン酸鉄”を使っていることです。リチウムイオンバッテリーは報道などで発火事故が多く伝えられていますが、この“リン酸鉄”はエネルギー密度で若干見劣りするものの、何よりも内部が発熱しても発火しにくい特徴を持ちます。その特性はアウトドア用途で使うにはまさにピッタリのバッテリーと言えるでしょう。
参考出品となっていた「電流制御付きコードリール/PS-C10」にも注目です。ハイブリッド車やEVなどから供給される1500W電源を、長さ10mのテーブルタップとして使えるほか、2.4AのUSB端子も装備。マイコン制御で電流の使い過ぎを2段階で警告する機能も備えています。リールはコンパクトなので日常使いも十分こなせます。
●移動式オービス対応“レー探”や、高画質360°撮影“ドラレコ”を出展
もちろん、セルスター工業が得意とするレーダー探知機やドライブレコーダーの新製品も出品されていました。
レーダー探知機では、最近になって急速に使われ始めた移動式オービス(LSM-310)に対応する新製品が登場しました。移動式オービスではレーザー光源によって速度を計測するため、従来のレーダー探知機では対応はできません。
その点、新製品はレーザー受信性能を約2倍にまで引き上げ、水平上下最大60°の超広範囲で受信を実現しているのです。会場では3モデルが出品していましたが、ベーシックな「AR-33」はセンサーとモニターが別体式で取り付け自由度が高いお勧めモデル。取り付け方に応じて選ぶといいでしょう。
ドライブレコーダーでは電子ミラー型と360°型カメラを搭載した2モデルに注目しました。
電子ミラー型ドライブレコーダー「DM-10」は、電子ミラーとして使うリアカメラを標準装備し、別売のフロント用カメラを加えて使います。動作時は後方の映像を映し出すのがデフォルト。オプションのフロント用カメラを加えれば必要に応じて前方の映像に切り替えられます。電子ミラーとカメラが別体なので取り付けの自由度が高いのもメリットです。
360°型カメラ搭載ドライブレコーダーはリアカメラをセットにした「CS-361FHT」とリアカメラレスの「CS-360FH。本体の前後に一つずつのカメラを備え、これを合成して高画質な360°映像が記録します。そのため、側面からの衝突時にもしっかりと映像で記録できるのです。
中でも車内側のカメラには赤外線に対応することで、夜間でも白黒映像にはなるもののの鮮明な映像が記録可能となりるメリットは大きいでしょう。
会場では抽選会も実施されるなど、オートサロンを訪れたらぜひ立ち寄ってみることをお勧めします。
(文/写真:会田 肇)