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■日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022、イヤーカーは日産・ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVERに決定!
●次週[12月17日(金)]の頑固一徹学校、テーマは「清水和夫が選ぶ『変態カー・オブ・ザ・イヤー』」!
前回、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが、「日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022今年の選ばれし10ベスト」を、清水さんのYouTubeチャンネルStartYourEnginesX「頑固一徹学校」で紹介してくれました。
そしていよいよ、12月10日(金)に決定した日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022のイヤーカー! その決定した夜に生配信された頑固一徹学校にて、清水さんより受賞車報告がありました。
さぁ、なにが今年のベスト1に選ばれたのか? 清水さんの満点カーはどのクルマ? 動画を見る前に、再度、今年の10ベストカーを見てみましょう。
【日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022 10ベスト+軽カーオブザイヤーはコレ!】
・GR86/SUBARU BRZ(トヨタ/SUBARU[スバル])
・MIRAI(トヨタ)
・ランドクルーザー(トヨタ)
・ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER(日産自動車)
・ヴェゼル(ホンダ)
・アウトランダーPHEV(三菱自動車)
・4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ)(ビー・エム・ダブリュー[BMW])
・コルベット(ゼネラルモーターズ・ジャパン)
・Cクラス(メルセデス・ベンツ)
・ゴルフ/ゴルフ ヴァリアント(フォルクスワーゲン)
【K CARオブ・ザ・イヤー】
・ワゴンRスマイル(スズキ)
・N-ONE(ホンダ)
●まずは、最近乗ったビックリカー「BMW iX」に乗ってきた話から
毎週金曜日の夜9時から生配信(場合によってはアーカイブ)される頑固一徹学校。毎週、清水和夫さんが最近気になる本、クルマ、世界情勢などを語ってくれます。
今回は、日本カーオブザイヤー受賞車紹介の前に、最近乗って「驚き桃の木山椒の木!」(清水)になったという、BMWのバッテリーEV車、iXについて語ってくれました。
「自動車は100回説明聞くよりも、100m走ったほうが分かる」(清水)
iXは、2019フランクフルトモーターショーに出ていた、BMWが考える次世代のEV車。BMWはi3、i8でいち早く電気自動車を手掛けた先駆者(テスラと同じように)で、風力発電など、再生可能なエネルギーを使い製造されているクルマでもあります。
「デザイン、静粛性、乗り心地がよく、世界最大のリチウムイオンバッテリーも搭載。いろんなEV車が出てきたけど、iXはドカンッ!と突き抜けた感じ」というBMW iXのお話のすべては動画で!
●2021-2022 日本カー・オブ・ザ・イヤー
【日産自動車 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVER】
今年のカー・オブ・ザ・イヤーは、日産のノート軍団、ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO/ノート AUTECH CROSSOVERが受賞しました。完全なシリーズハイブリッドで、エンジンを発電機として使用しているので、タイヤにかかる力はモーターしかありません。
このように、エンジンとバッテリーの関係が上手くいけば、シリーズハイブリッドも上手く走れるよね!というのを示したのが、初代ノート。
今回受賞したノートで驚いたのは、ノート オーラ・ニスモ。モータートルクが300Nmくらいあります。全日本ラリー選手権に出ればブッチッギリ!
それと、試乗したノート オーラ・ニスモには、R32GT-Rの空気を感じました。開発したテストドライバーは神山幸雄さん。R32GT-Rから33、34、35と、GT-Rだけの日産人生を過ごしてきた凄腕テストドライバーがカミちゃんです。
彼がニスモと一緒になってとことん走りを極めたということで、プロが仕上げたクルマ。見事です! 私は10点入れなかったけどね(清水評価:4点)。
●2021-2022 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
【フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフ ヴァリアント】
ゴルフとベンツ、BMWのドイツの御三家が揃った今回の10ベスト。その中で受賞したのは、8世代目のゴルフです。私はヴァリアントのワゴン、1L 3気筒の48V、それがいいなと思ったので、そこそこの点数(清水評価:2点)を入れました。
●2021-2022 K CAR オブ・ザ・イヤー
【ホンダ N-ONE】
軽自動車部門のカー・オブ・ザ・イヤー、今回はスズキとホンダしかいなかったけど、ホンダが獲りました。ワンメイクレースもやってます。マニュアルもあります。なかなかよかったですよ(清水評価:6点)。
●2021-2022 パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー
【ゼネラルモーターズ・ジャパン コルベット】
パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーは、コルベット。ついにミッドシップになりました。V8を背中にしょって、ロングノーズ・ショートデッキという古典的なアメリカンスポーツカーのフォルムを捨てて、フォワードキャビンになったコルベット。速いだけじゃなく一般道での乗り心地もいいんです。そしてタルガトップもあり、楽しめます。
●2021-2022 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー
【三菱自動車 アウトランダーPHEV】
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーは三菱のアウトランダーPHEV。プラットフォームが新しくなり、リヤモーターがでかくなりました。
サーキットを走ってもほとんどEVで走れ、さらにアクセルを踏むとシュン!とエンジンがかかります。このクルマはかなり静かでトルキーなEV走行ができますね。お母さんがお買い物のときはEVで走り、お父さんがゴルフへ行くときはガソリンエンジンのハイブリッドで行ける。
重要なのは、プラグインのバッテリーが無くなっても、エンジン車がストロングハイブリッドだということ。ヨーロッパのPHEVは、バッテリーが無くなったら単なるエンジン車。そういう意味で、日本のほうが1枚上手ですね。そういう2モーターハイブリッドを持っているのはトヨタ、ホンダ、三菱だけです。
●2021-2022 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー
【ビー・エム・ダブリュー(BMW) 4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グラン クーペ/M4クーペ)】
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーは、BMWの4シリーズ。この顔が、最初に話したiXと同じ、新しいBMWのキドニーグリルになっています。BMWは2000年頃に7シリーズから新しい顔を作ったんだけど、みんな「カッコ悪い!」って言ってたんです。だけど、その時にデザイナーのクリス・バングルさんが言ったのは、「カッコ悪いというのは個性。それより個性的かどうかが重要」。個性丸出しのクルマです。
●今年のイヤーカーに想う。「次点のGR86/BRZもよく頑張った!」(清水)
当初、2位のGR86/BRZがイヤーカーになるか?という噂があり、GR86/BRZかノートかヴェゼルか?の三つ巴の3強の戦いというのが下馬評でしたが、結果的には、70点差くらいでノートに決定しました。
選考委員60人の平均点を見ると、ノートが0点という人はいませんでした。イヤーカーになるクルマっていうのは、10点か0点ではだめで、平均点が高いクルマが選ばれる傾向にあります。過去に、日産GT-Rは10点もいれば0点もいた、というのがありましたけどね。
まぁ、当然、電動化と環境問題を考えるとノート軍団には点数を入れやすいというのがありますよね。
GR86/BRZ(清水評価:7点)はピンのエンジン、電動化もなく、水平対向2.4LのFRだけ。264点稼いだのは、トヨタ/スバル連合軍できましたから、よく頑張ったよね。点数ではノート軍団に負けましたけど、「スポーツカー部門」としてはシボレー・コルベットを押さえましたから、時代を反映したクルマであることは間違いないですね。
ヴェゼル(清水評価:2点)は、乗ると実用車としてはこんなに使いやすいクルマは無いですね。シリーズハイブリッド+αですけど、今売れているし、買って損はないベストなファミリーカーといえます。
実は、私は当初アウトランダーをかっていました。しかし、試乗会の時にナンバーが無く、サーキットしか走れなかったんです。一般道が走れないからちょっと…という人がいた中で、206点というのは、選考委員みんなの乗ったときの印象が良かったんだと思います。
ゴルフ(清水評価:2点)は、1.5Lと1Lの48V、ベルトスタータージェネレーターです。
6位にMIRAIが入りました。初代は特別賞を取り、2代目はFRプラットフォームで出てきました。電動化の中に水素燃料電池がポーンと入りましたね。
Cクラス(清水評価:10点)は8位、ディーゼルエンジン17インチが試乗会に間に合い、試乗できました。
ランクルは9位。今、ランクルは納車3年待ちだそうですよ! 買ってもいいけど盗まれるから、歯止めやいろんなロッキングをしてください!
そして、点数的には伸びなかったけど、10位の4シリーズがデザイン賞を取りました。
●悩んで悩んで…清水和夫はメルセデス・ベンツ Cクラスに10点
今年の10台はなにをとっても魅力的。シーンごとによって使いたい、欲しくなるクルマばかりです。今回の10台はヨーロッパ車もアメリカ車もありますけど、自動車をグローバルにみて、自動車という世界が本当に多様化したということが分かると思います。
私はメルセデス Cクラス、中でもディーゼル仕様が気に入ったので、最高点の10点を入れました。(以下、清水評価:GR86/BRZ=7点、ノート軍団=4点、ヴェゼル=2点、ゴルフ=2点)。
Cクラスは、トルクコンバーターのところにISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)という15kWくらいのモーターを入れている点。VWはベルトスタータージェネレーターなんだけど、コチラはISG。
トルクコンバーターの中のトルコンを取って、そこにモーターを入れてクラッチをつけて、走行中でもエンジンを停止したり、エンジンをリスタートするときはクラッチを切っておいて、モーターでクランクシャフトを回してエンジンをかけたり…という、Sクラス由来の技術がISGで入ってきました。
もうひとつの評価点、ADAS(先進運転支援システム)のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、ステアリングのレーンキープ、逸脱防止、センターガイドなど、人間とシステムが一緒になってやるLKAS(車線維持支援システム)、これがやっぱりCクラスは見事です。
みんなこれを目指しています。最近のレクサスNXなどもメルセデスがベンチマークなんだと思いますけど、まず、メルセデスの技術に到達できているライバルメーカーは、無いです。
実際にいろんなところを走ってみると、白線が薄くなって他メーカーが「もうダメ!」となってLKASが使えなくなるような条件でも、メルセデスはしっかり見ているんですね。それは、カメラが凄いのかソフトウェアが凄いのかよく分かりませんけど。
でも、カメラが物凄いものを付けているのかというとそうではなく、下のクラスのAクラスやBクラスでも使えるようなもの。そういうところの技は、メルセデスが一枚上手だなと思いますね。
このメルセデスのADAS技術、皆さんも試乗する機会があれば試してみてください。人間とシステムが強調したところに、メルセデスの凄さがありますね。
●次週12月17日(金)21:00~の頑固一徹学校、テーマは「清水和夫が選ぶ90年代以降の『変態カー・オブ・ザ・イヤー』」
つづいて頑固一徹学校では、いつもの質問コーナーへ。
・GR86/BRZの点数が伸びなかったのはなぜ?
・ぶっちゃけノートの結果をどう思っていますか?
・選考において、清水さんが重要視するのはその車種の歴史や進化具合か、カーボンニュートラルへ向けての未来への取り組みなど、どちらを重要視しますか?
・来年に頑張ってもらいたい、期待するクルマやメーカーは?
・今年は各メーカー実力派揃いだった気がします。選考の際に一番悩んだところは?
・デザインは個人の主観的な好みの影響が大きいと思いますが、選考カテゴリーに含める意図は?
と、清水和夫流の鋭い回答をポンポンしてくれます(答えは動画を見てネ♪)。
そして、毎週金曜日の夜9時(21時)にYouTubeで公開される『頑固一徹学校』、次週12月17日は「清水和夫が選ぶ90年代以降の『変態カー・オブ・ザ・イヤー』」!! ナンダソリャ!?(笑) 日本カー・オブ・ザ・イヤーより魅かれます!! 皆さまもぜひご視聴をお楽しみに~!
(コメント:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)
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【関連リンク】
StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX
日本カー・オブ・ザ・イヤー
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