GRヤリスってどんな速さ!?ラリチャレとセントラルラリー参戦で先輩たちから学んだたくさんのこと☆元SKE48梅本まどかのうめまど通信vol.66

■今まで以上に勉強になったTGRラリチャレ&セントラルラリー

●ベテラン選手さんたちに感謝♪

すっかり寒くなりました! 元SKE48の梅本まどかです♪

梅本まどか
イベントの時にパシャリ

前回は、11月7日(日)の「TGRラリーチャレンジinトヨタ」、11月13日(土)~14日(日)の「セントラルラリー2021」参戦について、スタートまでのレッキ(コースの下見走行)や受付の話を書いたので、今回はSS(スペシャルステージ)とマシンについて。

●マシンにトラブル!? 速さが…無い!

前もこんな速いクルマ(4WDターボのGRヤリス)&クラス(R1)は初めて!と書いたのですが、今回、参戦するにあたり、沢山の選手やオフィシャルの方から「速いでしょー!」「あのクルマは今までと違うでしょ!!」と声をかけて頂いていたのですが、実際にスピードを感じられたのはセントラルラリーの1本目でした。

TGRラリーチャレンジin豊田の時も、確かに今までより速いとは思ったのですが、思っていたスピード感とは違い、また特に午前中のSSではかなり滑ってほとんどドリフト状態だったので、「最初はこんな感じが普通なのかな!?」と思っていたのです。

SS2の下山テストコースはハイスピードのSSになるので、スタート前、少しドキドキしていたのですが、スタートも含めなんだか様子がおかしい…。おろしたてのマシンだからなのかな!?と思っていたら、村瀬太選手が「やっぱり前と違う。制御が入っちゃってる」と…。

梅本まどか
SS後は体もマシンもクールダウンです。カメラ向けるとちょっと顔を作ってくれる村瀬選手(笑)

リエゾン中にお話しを聞くと、ホントのスピードではなく、制御が入り全然ポテンシャルを発揮できていなかったそうなんです。

その話を聞いて、だからこのスピード感だったんだ!と納得していたのですが、セントラルラリーではその制御が取れていて、「あ! 全然違う!!」と、ホントに体感できるほど違い、その差には驚きました。

CVTの時も制御が入りスピードが落ちてしまう事が何度かありましたが、この時のドライバーさんのガッカリ感と、なんとかしたくてトライする様子はベテラン選手ならではの対応力があり、いつも勉強になります!!

●ドライバーとコ・ドラ、一緒にノートでイメージすることが大切

ラリチャレの感覚よりは速いだろうな!と思っていたセントラルラリーでしたが、スピード感で一番難しかったのが、登りや下りでのスピードの速さの感覚。

下りは速いというのがわかっているし、板倉選手と初めて参戦した久万高原ラリーの時にDAY1で苦い想いをした経験があり、DAY2までに試行錯誤したので、なんとなくの感覚を学べたり、想像できるようになったのですが、登りとフラット、ちょっとくねくねした道でのスピード感が凄く難しく、ノートを読むのに少し苦戦してしまいました。

ラリチャレより速い!という意識を持ちすぎたり、ちょっと早めに読みたくなってしまって、いわゆる「早読み」というものをしてしまったのです。

早すぎたと思ってちょっと遅くすると、言葉がはっきり出なかったり、この音のリズム感とマシンのスピード感というものがわかる場所とわかりにくい場所があり、ホントに難しかったです。

わかりにくいのがだいたい「5」くらいのコーナー(数字でコーナーのRの大きさを表すんです)。2がヘアピンで3がスピード落として曲がるところ。4が少し落ちてから曲がる…くらいの感覚でいたのですが、5だとスピード感を感じるのがホントに難しく、最後の最後まで掴みきることが出来なかったのが、今回の一番悔しかったポイントでした。やはりそのマシンのスピード感。

梅本まどか
楽しいけど難しいんです

「このマシンがその道を通るイメージを、このノートで、ドライバーもだけどコ・ドライバーも一緒にイメージ出来ないといけない」と村瀬選手に教えて頂いたのですが、この言葉が一番胸にささった言葉でした。

ベテランのドライバーさんやコ・ドライバーさんは凄く記憶力もよく、あの道のあそこが!とか、ノートが違っても最初から見ていけばなんとなくの道のイメージがわかるそうなんです。

全日本ラリー選手権のJN1クラスで、鎌田選手のコ・ドライバーをしている松本選手に、まだ私が全日本ラリーに出たばかりの時にノートの相談をした時、「これはあそこだよ! ここ注意だよ!!」と教えて頂いたことがあったり、リグループ(ラリーカー同士の順番を整えて間隔を調整すること)などの休憩中に、よくあの道がボコボコだったとか、あのラインは危ないなど、いろんな道の話が次から次へといろんな選手から出てくるんです。

梅本まどか
みんなでお喋りタイムです!?

ノートで理解をして走るには変わりないのですが、頭にだいぶ入っているキャパの違いに、ラリー始めたころはホントに驚きました。でも、ステップアップするにはもっとイメージすること、記憶することも大切だなと感じました。

セントラルラリーでもラリチャレでも、1本目より2本目でおさえたり、GAPに気をつけて走ることが多かったのですが、そのスピード感の差やマシンから感じられた事はホントに沢山あったので、これは貴重な経験させてもらえたな…と振り返ると、ホントに感謝でしかないです。
あとは、やっぱり何よりも楽しかった♪

それぞれのマシンによって全然違うのはもちろんですが、今回いつもと違うクラス&マシンで出ることができ、よりラリーが深く感じて、大変だったけど、もっとラリーが好きになった2戦でした。

この経験させて頂けた事を活かして、来年に向けて準備していきたいと思います!!!

次回はラリーではなく、イベントのお話し(*´-`)ノラリーについてはまた時々小出しに書いていくのでそちらもお楽しみに♪

梅本 まどか

この記事の著者

梅本まどか 近影

梅本まどか

「鈴鹿2&4」レースをSKE48のメンバーとしてPRさせて頂いた事をきっかけにスーパーフォーミュラやF1観戦にハマり、今はオンからオフまで様々なモータースポーツを観ること・ツーリング・ドライブが趣味です!愛車はトヨタ86/CB400SF。
アイドル卒業後は名古屋を拠点にタレントとして活動しながら全日本ラリーにコ・ドライバーとして参戦。ラリー歴5年目のひよっこコ・ドライバーとして経験した事やイベント、愛車の話しなど「うめまど通信」で感じた事や裏話を書かせて頂いています!
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