ホンダの400cc・2気筒マシンがサスなどを強化!「CBR400R」と「400X」に2022モデル登場

■倒立フロントフォークなどで細部をアップデート

ホンダは、12月3日(金)、軽量コンパクトな399cc・直列2気筒エンジンを搭載するフルカウルのロードスポーツ「CBR400R」とクロスオーバーモデル「400X」のマイナーチェンジを発表しました。

ホンダのCBR400Rと400Xに2022モデル登場
ホンダの400cc2気筒モデル、CBR400Rと400Xに2022モデル登場

サスペンションなどの一部変更を施した新型モデルを、2022年1月17日に発売します。

●スポーティさと扱いやすさを両立

今回マイナーチェンジが施されたのは、いずれも最高出力46psを発揮する400cc・2気筒エンジンを搭載したライトウェイトモデルです。

フルカウルのCBR400Rは、1980年代に一斉を風靡したレーサーレプリカの先駆けで、当時クラス最高の59psを発揮した4気筒エンジン搭載のNC23型(1986年〜1988年販売)とモデル名は同じ。その伝説を継承しつつ、誰にでも扱いやすい乗り味も両立したスポーツバイクです。

ホンダのCBR400Rと400Xに2022モデル登場
ホンダ・CBR400R

大きな魅力は、ホンダの最高峰スーパースポーツ「CBR1000RR-R」を彷彿とさせるアグレッシブなスタイル。それでいて、比較的楽なライディングポジションなどにより、街乗りからツーリングまで、マルチに楽しめる懐の深さも魅力です。

一方の400Xは、ロングツーリングに最適なアップライトなライディングポジションや、フロント19インチによる高い走破性などが魅力で、世界的に人気が高いアドベンチャーバイクと呼ばれるジャンルに属するモデルです。

ホンダのCBR400Rと400Xに2022モデル登場
ホンダ・400X

眉を吊り上げ静かに睨んでいるような精悍なフロントフェイス、防風効果が高いフロントスクリーン、どんな道路状況でも扱いやすいテーパーハンドルなどを装備。Y字型スポークの軽量ホイールなどにより、さまざまな路面変化へしなやかに対応する走破性の高さも魅力です。

●フロントブレーキをダブルディスク化

今回の一部変更では、両モデルともにフロントフォークを従来の正立タイプから倒立タイプに変更。路面追従性に優れるショーワ製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)を採用し、上質な乗り心地と優れた運動性能に貢献します。

ホンダのCBR400Rと400Xに2022モデル登場
CBR400R(マットジーンズブルーメタリック)

また、フロントブレーキをダブルディスクとすることで、制動時の安心感も向上。スイングアームの剛性最適化やフロントホイールの軽量化を図るなどで、前後の分担荷重を最適化し、前輪の接地感と旋回性に寄与しています。

さらに、CBR400Rでは、フロントブレーキにラジアルマウントキャリパーを採用。前後ホイールのデザインも一新し、よりスポーティな足元を演出します。

なお、車体色には「グランプリレッド」「マットバリスティックブラックメタリック」「マットジーンズブルーメタリック」の3色を設定しています。

ホンダのCBR400Rと400Xに2022モデル登場
400X(パールグレアホワイト)

一方の400Xでは、ヘッドライトの光量を上げるとともに発光パターンを変更することで、配光を最適化し、視認性と被視認性を向上。また、ウインカーにポジションランプ機能を採用することで、さらなる被視認性に寄与します。

なお、車体色には「パールグレアホワイト」と「マットバリスティックブラックメタリック」の2色を設定します。

価格(税込)は、CBR400Rが84万1500円、400Xが85万8000円です。

(文:平塚 直樹

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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