BMW「i7」市販型プロトタイプが公式リーク!ヘッドライトはスプリットデザインに

■「世界初のフルEV高級セダン」として2023年デビューか

BMWは現在、フラッグシップセダン「7シリーズ」次期型を開発中ですが、同時に開発されているフルエレクトリックバージョン「i7」市販型プロトタイプの画像がリークされました。

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BMW i7 開発車両 ティザーイメージ

i7のライバルといえば、2021年4月に初公開後すぐに販売されたメルセデス・ベンツ「Sクラス」のエレクトリックバージョン「EQS」です。

しかしEQSはリヤハッチを備えているため、明確にはセダンではありません。他ではアウディ「e-tron GT」などが挙げられますが、全長が5m未満であるためメルセデス・ベンツ「EQE」やBMW「i5」に近いのです。

つまり「i7」は「世界初のフルエレクトリック高級セダン」であり、メルセデス・ベンツ「EQS」は「高級車クラスで最初のフルエレクトリックモデル」と言えます。

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BMW i7 開発車両 ティザーイメージ

スウェーデン北部で撮影されたプロトタイプは、カモフラージュが分厚くディテールは不明ですが、1994年に登場した「E38」を模したシャークノーズ・シルエットを彷彿させる長いボンネットと、ゆったりとしたホイールベースを備えた従来の3ボックスプロポーションが確認できます。

フロントエンドには、低い位置に配置されたヘッドライトが露出、すでに物議を醸しているスプリットデザインが採用されることが濃厚です。プロトタイプの可視ライトはロー/ハイビームの暫定セットアップですが、LEDデイタイムランニングライトが装備される上部ストリップは、偽装の下に隠されているはずです。

市販型では、メルセデス・ベンツ「EQS」の専用EVプラットフォームとは異なり、燃焼エンジンを搭載したバージョンと同じアーキテクチャが採用されます。バッテリーパックは90kWh、または120kWhなどをラインアップ。第5世代の「eDrive」テクノロジーを搭載し、最高出力は650ps、航続距離は644km(400マイル)と噂されています。

i7市販型のワールドプレミアは、2022年内となるでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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