ブリヂストンがグリップ力を高めたモトクロス用タイヤの「BATTLECROSS X31」を新たに発売

■ミディアム~ソフト路面における高い走破性を実現

2021年10月22日、ブリヂストンは、モトクロス用タイヤブランドの「BATTLECROSS(バトルクロス)」の新商品を発表しました。「BATTLECROSS X31(バトルクロス エックスサンイチ)」を2022年2月1日から発売し、サイズは6サイズです。

新製品の「BATTLECROSS」は、同社が長年のモトクロスレースで培ったノウハウや技術を活かし、オフロードでのグリップとトラクション性能の向上が追求されています。「BATTLECROSS X31」は、ミディアムからソフト路面における高い走破性が追求されているのが特徴です。

ブリヂストン BATTLECROSS X31
モトクロス用新タイヤの「BATTLECROSS X31」が発売

「BATTLECROSS X31」では、従来品の「BATTLECROSS X30」でリヤタイヤのみに採用されていた接地性確保のための「Castle Block」(キャッスルブロック)をフロントタイヤにも搭載。

硬い土壌の上に土が浮いたような路面、散水直後の滑りやすい路面に対応する技術で、通常のブロック表面から一段飛び出たブロックが配置されたことで、ブロック内のエッジ成分を増加させ、滑りやすい路面に対して接地圧を向上させます。それにより高いグリップとトラクション性能を実現。

一方、柔らかい土壌では、タイヤが大きく土の中に沈み込み、ブロック周辺の溝部分も土壌に接触するそう。

フロントとリヤタイヤの溝底にバンカー(トレッド部のくぼみ)を配置。溝底が土壌に接触した際に、バンカーのエッジ部が土壌に食い込み、ミディアムからソフト路面での高い走破性を発揮するそうです。さらに、バンカーによりトレッド面の剛性が下がり、周囲のブロックが路面に追従しやすくなることで、接地安定性も向上します。

ブリヂストン BATTLECROSS X31
「BATTLECROSS X31」のリヤタイヤ

サイズは、フロントタイヤが80/100-21 51M TT (NHS)、90/100-21 57M TT (NHS)。リヤタイヤが110/90-19 62M TT (NHS)、120/80-19 63M TT (NHS)、110/100-18 64M TT (NHS)、100/90-19 57M TT (NHS)。

なお、NHSは「Not for Highway Service」の略。同タイヤはレース専用タイヤとして開発したスペックになるため、公道では使用できません。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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