「ブリヂストン」と「ティアフォー」が自動運転車両の安全運行に向けた実証実験をスタート

■安全性や電費改善などの課題解決を目指す

ブリヂストンは、オープンソースの自動運転ソフトウェアを先導するティアフォーと、自動運転車両の安全運行に向けた実証実験を長野県塩尻市の公道で開始したと明らかにしました。ブリヂストンは世界初のオープンソース自動運転ソフトウェアである「Autoware」の開発をリードするティアフォーとタッグを組んだことになります。

ブリヂストンとティアフォーが自動運転車両の安全運行に向けた実証実験を長野県塩尻市の公道で開始
ブリヂストンとティアフォーが自動運転車両の安全運行に向けた実証実験を長野県塩尻市の公道で開始

ティアフォーは、様々なパートナーに対し自動運転車両の開発・運営に必要なソリューションを提供していて、ブリヂストンは同社と自動運転技術に加えて、運行をサポートするソリューションサービスの2つの領域において共創を推進。「自動運転技術」の共創は、2022年より東京都小平市「Bridgestone Innovation Park」で開始されています。

今回、実施される実証実験は、ティアフォーが自動運転「レベル4」認可取得を目指し、「レベル2」相当の走行で技術検証を行っている自社開発の国内初量産型自動運転EVバスに、「運行をサポートするソリューションサービス」の確立に向けたブリヂストンのソリューションアイテムである「Tirematics」を実装。実証実験は公道で行われます。

安全運行や運行距離延長、電費改善などの課題に対する、自動運転車両の安全かつ効率的な運行をサポートするソリューションサービスの価値検証が行われます。

今後は、自動運転技術の研究開発に関する共創も含めて実証実験が拡大され、オープンソース自動運転ソフトウェアの「Autoware」から自動運転の制御に必要なデータが取得されます。

さらに、「Tirematics」が活用されたタイヤ内圧データをはじめ、高精度な位置や車両挙動のデータ連携も盛り込まれます。自動運転の技術やノウハウを盛り込んだモビリティの安全性などの向上に貢献するタイヤ技術、次世代のモビリティソリューションなどの開発を加速する構えです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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