【2021年秋版】いまチェックすべき最新のクルマ5選! 東京モーターショー2021に出展されるはずだった車種も?

■着々と開発が進められる新型車たち

今年早々に事務局から開催中止が発表された新型車の祭典「東京モーターショー2021」。

先回(2019年)は130万人もの観客を動員するなど、大いに盛り上がりをみせましたが、2021年度は長引くコロナ禍を背景に、安全優先の観点から、主催者である日本自動車工業会の判断により開催が見送られました。

その一方、各社における新型車開発は着々と進められており、本稿ではその中でも注目度が高いモデルの情報をご紹介したいと思います。

●スバル WRX STI

スバルWRX
スバルWRX(北米仕様)

純ガソリンエンジン車最後のモデルになる可能性が囁かれる次期「WRX STI」。ボディサイズは、全長4670mm、全幅1825mm、全高1465mmでホイールベースは2675mm。

先頃米国で発表された「WRX S4」をベースにミッション(CVT)を6MT化。

2.4Lターボエンジン(275ps/35.7kgm)は専用パーツにより、400ps以上にまでパワーアップされる模様で、「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」の導入でボディ剛性が向上。

大型リヤスポイラーの装備などで見た目の迫力が増しており、走りにもいっそうの磨きがかけられることになりそう。発売は来秋の見込み。

●ホンダ インテグラ

アキュラ インテグラ
アキュラ インテグラのイメージスケッチ

2007年にインテグラが姿を消して今年で14年が経過しますが、8月13日にホンダの北米部門が突如、「インテグラ」の2022年初旬の復活を予告。

同社が公開したティザー画像によると、そのフロントマスクは、薄型LEDヘッドランプやダイヤモンド型のラジエターグリルを特徴とする現行アキュラ「ILX」に酷似しており、次期インテグラは同車のクーペ版としてデビューする可能性が高そうです。

また9月29日に公開された画像からは、傾斜の強いCピラーを採用した流麗な5ドアモデルであることが判明しています。

ちなみに「ILX」の車両サイズは全長4628、全幅1793、全高1412mmでホイールベースは2670mm。車両価格は約290万円からとなっています。

ホンダは日本でのインテグラ復活について明言していませんが、実現した場合、国内専用のフロントマスクに改められて登場する可能性が高そうです。

10月14日には6MT搭載モデルの存在を匂わせる動画も登場。巷では早くも“インテR”の復活が期待されており、2.4L直4DOHC i-VTECエンジン+6速MTの組み合わせにより、最高出力280psを発揮するとの予想も。

●シビック タイプR

ホンダ シビック タイプR
ホンダ シビック タイプR

ホンダの北米部門が10月4日、開発中のシビック「タイプR」の画像を公開しました。

同社は2022年の発売を明言しており、専用意匠のフロントバンパーを装備すると共に、リヤには大型スポイラーを装備するなど、タイプRに相応しい外観になっています。

先頃米国で公開された5ドアのハッチバックモデルをベースにしており、リヤバンパー中央には3連のマフラーを装備。FF駆動でレスポンスに優れる2.0Lターボエンジン(320ps/40.8kgm)が搭載される模様。

●スズキ アルト ワークス

スズキ アルト ワークス
スズキ アルト ワークス(現行モデル)

発売から7年が経過したスズキ「アルト」のフルモデルチェンジが年末に予定されている模様で、「アルト ワークス」についても来秋を目処に刷新されるようです。

新型アルトは現行モデルのイメージを継承しつつ、より洗練されたエクステリアへと進化。車重については大きな変動は無い模様です。

次期「アルトワークス」では、ワゴンRやハスラーなどに搭載されているR06D型 直3NAエンジン(49ps/5.9kgm)をターボ化してパワーアップすることにより、軽自動車の自主規制上限である64psを達成すると共に、最大発生トルクの向上を図るようです。

併せて、更なるボディ剛性の向上やサスペンション改良により、いっそう走りが洗練される模様。

●スズキ ジムニーシエラ ロングモデル

スズキ ジムニーシエラ(現行モデル)
スズキ ジムニーシエラ(現行モデル)

2018年のフルモデルチェンジ以来、長期間に渡る納車待ちが続いているジムニーですが、欧州ではジムニーシエラをベースに後部座席の居住空間やカーゴスペースを拡大したロングバージョンが目撃されており、ホイールベースを延長したロングボディ版の登場が予想されています。

車両サイズは全長3850(+300)mm、全幅1645(±0)mm、全高1730mm(±0)でホイールベースが2550(+300)mmと、前後オーバーハングはそのままに、ホイールベース延長のみでロングボディ化される模様。

パワートレーンは現行シエラ用のK15B型1.5L直4エンジン(102ps/13.3kgm)を搭載。

コロナ禍の影響や半導体不足により、現行モデルの納期が長引いているだけに、派生モデルの国内デビューについては2022~2023年あたりと予想されており、5ドア化されるとの見方が大勢を占めています。

以上、今回ご紹介した5車種は人気が高い車種だけに、今後の動きが大いに注目されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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