救急の日/チョロQの日/7代目トヨタ・クラウンにスーパーチャージャー搭載!【今日は何の日?9月9日】

■救急医療の現場で働く人に感謝

現場に向かう救急車
現場に向かう救急車

今日は、語呂合わせから「救(9)急(9)の日」です。救急業務と救急医療に関する理解と認識を深め、救急医療関係者の士気を高めるために制定されました。急病やケガの現場に居合わせた人によって救急車が到着するまでの間に応急手当を行うことが、救命や症状の悪化防止に効果的と言われています。心臓マッサージや人工呼吸、AEDの使い方など習いましたが、いざという時に冷静に対処できるか少しばかり不安ですね。

愛くるしさで話題になったQ-CAR Qi
愛くるしさで話題になったQ-CAR Qi

また、同じく「キュー(9)トなク(9)ルマ」の語呂合わせで「チョロQの日」に、タカラ(現、タカラトミー)によって制定されています。話は変わりますが、タカラが設立した「チョロQモーターズ」という電気自動車メーカーをご存知でしょうか?2012年に超小型EVの「Q-CAR」シリーズの「Qi」を900台限定で販売しました。全長/全幅/全高が、2200/1100/1470mmの1人乗りで、最高速度50km/h、家庭用100V電源の8時間充電で約80km走行可能です。物珍しさやチョロQをモチーフにした外見の可愛らしさが話題になりましたが、奇抜すぎたのでしょうか、販売は伸びず現在は製造していません。チョロQに乗るという発想が、子どもみたいで面白いですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●7代目クラウンに国内初のスーパーチャージャー搭載!

1985(昭和60)年のこの日、トヨタの7代目「クラウン」に国産乗用車初のスーパーチャージャーを搭載した「2000ロイヤルサルーン・スーパーチャージャー」が発売されました。

1983年発売の7代目ウラウン
1983年発売の7代目ウラウン
7代目ウラウンの後ろ外観、輝くクリスタル・Cピラーが高級感を演出
7代目ウラウンの後ろ外観、輝くクリスタル・Cピラーが高級感を演出

7代目クラウンは、世界最高級のプレステージサルーンとして、伝統の快適性と先進の電子制御技術を融合させ、「いつかはクラウン」という鮮烈なキャッチコピーとともに登場しました。ウェッジシェイプのフォルムの4ドアハードトップと4ドアセダン、ステーションワゴンの3種に、2.0Lと2.8L直6 DOHCをメインにした6機種のエンジンが搭載されました。

7代目クラウンの運転席、憧れるクルマに相応しい豪華さと快適さを備えている
7代目クラウンの運転席、憧れるクルマに相応しい豪華さと快適さを備えている

そして、1985年に2.0L直6 DOHCに国内乗用車初のスーパーチャージャーを搭載した「2000ロイヤルサルーン・スーパーチャージャー」が追加設定されました。クラウンが搭載しているエンジンの主流はDOHCですが、DOHCは主に高速出力を向上させる技術、そこで低中速トルクを向上されるために採用されたのが、スーパーチャージャーなのです。スーパーチャージャーは、クランクシャフトからベルトを介してコンプレッサーを回転させて、吸入空気を圧縮してシリンダに送り込む仕組みです。ターボのような過給遅れ(ターボラグ)がなく、低中速のトルクを向上させるので、低速からトルクフルで高級サルーンらしい力強い走りが実現されました。

当時のハイソカーブームや高性能時代に対応した多くのターボモデルが街中を走る中、フロントグリル右側に貼付された「TWINCAM24 SUPERCHARGER」は、トヨタの看板モデルであるクラウンのプライドを誇示するかのようでしたね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

この記事の著者

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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