初心者におすすめのモデルは? 現役ライダーが選んだ250ccバイクの1位はホンダ「CB250R」

■人気の250ccバイク初心者向きベスト10

コロナ禍の影響がいまだ収まらない昨今、「密」を避ける移動手段として注目を集めているバイク。特に、最近は、若い世代を中心に250ccモデルの人気が高まっています。

250ccのバイクは、軽量な車体による取り回しや足着きの良さ、誰にでも扱いやすい適度なパワー、そして車検がないため維持費も安いなどが魅力。特に、免許を取ったばかりのバイク初心者には、最も選びやすいクラスだといえるでしょう。

一方で、ひとくちに250ccバイクといっても、各2輪メーカーからさまざまなモデルが販売されていて、どんなモデルがいいのか悩むところです。

そんな中、さまざまなジャンルの商品やサービスに関する調査結果を公開するサイト「日本トレンドリサーチ」を運営する株式会社NEXERと、2輪グッズの企画・販売を手掛けるRIDEZ株式会社が共同で、全国の「バイク乗り」男女447名を対象に、「バイク初心者におすすめの250ccバイク」についてアンケートを実施。上位10モデルを公開しました。

今回の調査は、2021年8月15日〜8月17日の期間、インターネットのアンケートにより行われたものです。事前調査で「バイク乗り(バイクを走らせるのが好き)」と回答した全国の男女447名、つまり現役の2輪ライダーが今回の調査対象です。

初心者におすすめの250ccバイク1位はホンダCB250R
ホンダ・CB250Rのサイドビュー

●1位:ホンダ・CB250R

まず、栄えある1位に輝いたのは、ホンダの「CB250R」。水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載するネイキッドスポーツです。得票数は73票でした。

ホンダ伝統の「CB」シリーズの新世代モデルとして、2018年4月から販売されているのがCB250R。最大の特徴は、とにかくコンパクトで軽いこと。車両重量は144kgと超軽量。

全長2020mm×全幅805mm×全高1045mmという小柄な車体や、最高出力27psを発揮する単気筒エンジンの扱いやすい特性などで、街乗りからツーリングまで、幅広いフィールドで誰にでもライディングが楽しめるモデルです。

2019年のマイナーチェンジでは、フロントサスペンションのスプリングやリアサスペンションを変更し、メインステップバーの形状を見直すことで、足着き性も向上。

また、急制動時の後輪浮き上がりを効果的に抑制するIMU(車体姿勢推定システム)付きABSを標準装備しました。価格(税込)は56万4300円です。

なお、CB250Rを選んだ回答者からは以下のようなコメントがあったそうです。

・運転のし易さ。走行安定性
・私の唯一の経験のあるバイクだが、クセが無いらしく、とても乗りやすいと感じている
・スタンダードであるから万人受けするため
・昔乗ってたバイクに近いし性能も良くなっているらしい
・ホンダのCBのファンです
・オーソドックスなスタイルで乗りやすいから
・軽量で足付きがよく、初心者でも取り回しが容易だから
・扱いやすさ、安定性能
・自分が好きなバイク
・見た目がかっこいい
・初心者のみならず女性にも向くと思うのでお勧めできると思った

●2位:カワサキ・Ninja250

2008年に発売されたフルカウルモデルで、現在の250ccスポーツバイクブームの立役者ともいえるバイクです。得票数は45票でした。

初心者におすすめの250ccバイク1位はホンダCB250R
カワサキ・Ninja250

エンジンには、最高出力37psを発揮するパワフルな水冷4ストローク並列2気筒を搭載。ボディサイズは、全長1990mm×全幅710mm×全高1125mmで、車両重量は166kg。

また、アシスト&スリッパークラッチやLEDヘッドライトユニット、ギヤポジションインジケーターなども搭載。ライダーをサポートする充実した装備により、快適でスポーティな走りが楽しめるモデルです。

2020年に、カワサキは、同じ250ccフルカウルスポーツで、最高出力45psを発揮する並列4気筒エンジンを搭載した「Ninja ZX-25R」も発売(今回のランキングで同率8位)。こちらは、サーキット走行も意識したよりパワフルな仕様ですが、根強い人気を持つNinja250は現在も継続販売されています。

ちなみに、Ninja ZX-25Rは、そのハイパフォーマンスゆえ価格(税込)も84万7000〜93万5000円とちょっと高価。対するNinja250は65万4500円ですから、よりリーズナブルな点も魅力です。

Ninja250は、2021年9月24日に2022年モデルとして新色が登場。キャンディパーシモンレッド×メタリックグラファイトグレーとメタリックカーボングレー×メタリックフラットスパークブラックが発売される予定です。

なお、Ninja250を選んだ回答者からは、以下のような声が集まったそうです。

・川崎のニンジャシリーズは初代からずっと好きなので
・見た目がかっこよくて、女性が乗っていると目立つ
・軽量で扱いやすく安全装備が豊富
・重心が低く、走行時の安定性が高いため
・スタイルがカッコいいから
・スピーディ、安定感があるからです。見た目も良い
・コンパクトで初心者には扱いやすい
・仮面ライダーみたいなバイクだから
・ニンジャブランドはかっこいい
・軽くて、パワーもそこそこあり、快適に乗れる
・憧れがあるから
・自分が乗ってみたいから。カッコいいから
・カワサキのバイクが好きだから

●3位:ホンダ・レブル250

3位に入ったのは、2017年からホンダで販売されている次世代ストリートバイクの「レブル250」。

初心者におすすめの250ccバイク1位はホンダCB250R
ホンダ・レブル250

アメリカンバイクのようなスタイリッシュなスタイルが人気のモデルです。得票数は37票でした。

エンジンには、最高出力26psの水冷4ストローク単気筒を採用。全長2205mm×全幅820mm×全高1090mmというコンパクトな車体と、車両重量170〜171kgという軽い車体により、こちらも誰にでも気軽にラインディングが楽しめるのが魅力です。

レブル250の魅力には、690mmという低いシート高もあります。同じホンダでも、前述したCB250Rのシート高は795mmで、小柄で体重の軽い女性ライダーなどでは、リヤサスの沈み込み量が少ないこともあり、ちょっと足着きに難を感じる人もいるようです。

その点、レブル250は、身長160cm未満で細身の知人女性でも、両足がベタ付きでした。また、アップライトなライディングポジションは、長距離ツーリングでも疲れにくく、まさにライトウェイトのクルーザーバイクと呼べるモデルです。

価格(税込)は59万9500〜63万8000円です。

なお、レブル250を選んだアンケート回答者からは以下のようなコメントがあったそうです。

・足付きが良くデザインもおしゃれ
・重心が低く、万が一のときでも足がつくから
・シート高が低いので両足が地面にしっかり着地出来て、走行中も重心が低いので安定して走行できるし、車両重量も軽量のタイプだし、それだけ取り回しが楽なので、初心者にはお勧めです
・アメリカンが好きなら一度は乗ってみるのもいいかと
・操作性に優れている
・シートが低く安定感があるから。カスタムパーツがたくさんあるから
・かっこいい
・乗り心地が良いから
・足付きが良く、ポジションも楽な為、女性でも無理せず乗れる
・シンプルなデザインながら、しっかり走れるから
・ゆっくり余裕もって走れるから
・車両重量が軽くポジションもゆったりしているから

●スクーターも2モデルがランクイン

以上、上位3モデルを紹介しましたが、4〜10位は以下の250ccバイクがランクインしています。

4位:ヤマハ・セロー250 34票
5位:ホンダ・CBR250RR(2017年〜) 27票
6位:カワサキ・Z250 26票
7位:ヤマハ・マジェスティS 18票
8位:ヤマハ・XMAX 17票
8位:ヤマハ・YZF-R25 17票
8位:カワサキ・Ninja ZX-25R 17票

トップ10のメーカー別シェアを見ると、ホンダとカワサキが3モデルなのに対し、ヤマハは4モデルがランクイン。そのうち、2モデルがスクーターです。

初心者におすすめの250ccバイク1位はホンダCB250R
ヤマハ・マジェスティS

ちなみに、XMAXは250ccですが、マジェスティSは、最近手軽さが注目されている155ccモデルですね。

現在、排気量400ccまで乗れる普通二輪免許には、クルマのようなAT限定もあります。つまり、シフトペダルがないスクーターのみ乗れる免許です。

初心者におすすめの250ccバイク1位はホンダCB250R
ヤマハ・XMAX

初心者であれば、まずはAT限定の普通二輪免許を取得し、スクーターに乗ってバイクに慣れるというのも手かもしれません。ギア付きや、より排気量が大きいモデルなどにステップアップするには、限定解除をする必要がありますけどね。

(文:平塚 直樹

【関連リンク】

「日本トレンドリサーチ」該当記事
https://trend-research.jp/9535/

RIDEZ公式ホームページ
https://ridez.jp/

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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