東京オリンピック・パラリンピック2020期間中、昼間1000円増し乗用車も0時~4時の夜間は料金半額の首都高を走ってみた【週刊クルマのミライ】

■オリパラ期間中、夜中の首都高ドライブがはかどる!

●6時~22時、マイカー等へ1000円の料金上乗せを実施中

東京オリンピック・パラリンピック2020に合わせて、首都高速道路(以下、首都高)がロードプライシングを実施していることが話題になっています。

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料金半額になるためにはETC 車載器を利用していることが条件。0時~4時は首都高全線が対象だ

その内容は、オリンピック・パラリンピック開催中、首都圏の日中の交通量増加を抑制するため6時~22時の時間帯において、首都高の都内区間を利用するマイカー等へ1000円の料金上乗せを実施というもの。その割り増しを避けようと一般道が激しく渋滞しているという指摘もあり批判する声も少なくないようです。

ただし、この料金割り増しはあくまでマイカーが対象で、トラックやバンなど商用車は対象外ですし、障害者手帳を持っている人が乗っている場合も上乗せされないなど配慮はされています。

とはいえ、せっかくの夏休みに首都高が1000円上乗せされるのではたまったもんじゃないと感じている人も多いことでしょう。 なにしろ400円程度の区間を走っても1400円になってしまいますし、上限となる1320円の区間を走った場合も2320円になってしまうのです。

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こちらが実際に首都高をETCで走ったときの利用証明書。たしかに割引で半額になっている

その一方で、単純に時間帯限定の値上げだけではユーザーの反発必至というわけで、ガス抜き的に夜間割引が実施されています。これは0時~4時の首都高利用料金をETC搭載車に限って5割引きにするというもので、トラックなど物流事業者にとっても夜間にシフトするインセンティブになります。

この半額キャンペーンは夜間利用の促進にもつながるロードプライシングの、もう一つの顔といえる施策です。

というわけで、首都高が5割引きになる時間帯に走って、確認してみることにしてみました。 走行したのは東名・横浜青葉インターから首都高・神奈川7号横浜北線に向かうというルート。じつは、このエリアは都内ではないので日中でも1000円上乗せにならない区間ですから、半額というメリットを漁夫の利のように得ているルートでもあります。 あくまで実験ということで、新横浜インターですぐに首都高を降りてしまいましたが、帰宅後にETCの利用証明書を出してみると、たしかに5割引きの処理がなされているのが確認できました。

このキャンペーン、料金が上限になるルートでも適用されますから首都高を長い距離走れば走るほどオトクになるというわけです。

●今回は夜間半額の首都高はガラガラで練習にも最適!?

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深夜3時に走る首都高はガラガラで首都高に慣れていない人でも自分のペースで走れそう。ただしPAは閉鎖されていることが多く、休みなく走る必要があるかもしれない

今回の走行については短距離だったので、その経験だけでは断言できませんが、交通情報を見る限り、夜間の首都高はガラガラで半額だからといって渋滞していることはないようです。

いくら夏休みだからといって丑三つ時にわざわざ移動しようという酔狂な人はそれほど多いわけではないのでしょう。 ならば、首都高を走る練習をしたいというドライバーやライダーにとっては走やすり状況といえるかもしれませんし。

せっかくの5割引きキャンペーンですから、利用しない手はありません。首都高を通るルートで出かけるときも割引きになる時間を狙って早起きすれば、オトクになるともいえます。 なお、昼間の1000円上乗せ、夜間の5割引きというロードプライシングが実施されるのは、東京オリンピック・パラリンピック2020の開催期間に限られます。

具体的には、オリンピック大会時の2021年7月19日〜8月9日、パラリンピック大会時の2021年8月24日〜9月5日となっています。8月中旬には半額にならない期間がありますから、その点には注意したいところです。

自動車コラムニスト・山本晋也