■赤色レーザー放射装置の発明
今日は、七夕です。織姫と彦星が天の川を渡って、1年に1度だけ出会えるという中国から伝わってきた伝説にちなみます。短冊に願い事を書いて笹竹に飾り付ける習慣がありますが、今年は「コロナが早く収束しますように」と書かれた短冊が、日本中いっぱいになるのではないでしょうか。
また1960(昭和35)年のこの日、米国の物理学者T.メイマンが、赤色レーザー光線を放射する世界初の装置を発明しました。今では、CDやDVD、レーザープリンターなど多くの身近なものに使われています。クルマでは自動運転に使われるLiDAR(ライダー)が好例です。レーザー光を使って対象物までの距離や形状を正確に把握する装置です。レーダー(電波)よりも光束密度が高く波長が短いので、高い精度で計測ができるのが特長で、現在コンパクトで安価なLiDARの開発が進められています。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●ホンダがエディックスを発表
2004年(平成16)年7月7日、ホンダが6人乗りミニバン「エディックス」を発表、翌日から発売が始まりました。ホンダの人気ミニバン「オデッセイ」、「ステップワゴン」、「ストリーム」に続く新たなミニバンの提案です。
エディックスの最大の特長は、何といっても3席×2列の画期的なシートレイアウトです。7代目「シビック」をベースに、前3席/後3席の独立6座のシートを収め、前後のセンターシートはスライド機構を持たせてV字レイアウトを実現。特に前席の中央シートは、10mm後ろに設定した上で270mmのロングスライドを可能にしました。エクステリアは、シートレイアウトの影響でショート&ワイドなフォルムながらスポーティに仕上げています。パワートレインは2.0L i-VTECエンジンと5AT、1.7L VTECエンジンと4ATという2つの組み合わせ、駆動方式はFFとリアルタイム4WDが用意されました。
エディックスは、その個性的なパッケージングとフォルムが注目され、一般的なロングボディのミニバンの使い勝手に不満を持つユーザーには好評でした。とはいうものの販売台数は伸びず、2009年に1代限りで販売を終了しました。
革新的なレイアウトですが、人気の3列シートミニバンの牙城を崩すことはできませんでした。前列に3人が座ることが何となく窮屈そうに見える、結局のところ中途半端なミニバンに映ってしまったことが不評の原因でしょうか。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)