ステランティスと台湾のホンハイが「つながるクルマ」の分野で合弁会社「Mobile Drive」を設立

■インフォテインメント、テレマティクス、クラウドサービス、5G通信、OTA(Over The Air)などに注力

Groupe PSAとFCAが統合して生まれたステランティスは世界4位の自動車大手になり、「CASE」への対応が図られることになります。

2021年5月18日、ステランティスと台湾のホンハイ「Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. (以下、フォックスコン)」は、「C(Connected)」「つながるクルマ」の分野でMobile Driveを設立するための非拘束の覚書に署名したことを発表しました。

ステランティス ホンハイ
ステランティスとホンハイが「コネクティッド」を担う合弁会社「Mobile Drive」を設立

Mobile Driveは、高度な家電製品、HMIインターフェース、サービスにより実現される革新的な車内ユーザーエクスペリエンス(UI)を提供すべく、開発スケジュールを加速させることを目的とした50/50の議決権を持つジョイントベンチャーになります。

また、Mobile Driveでは、ステランティスのグローバルな車両設計、エンジニアリングの専門知識とフォックスコンの日進月歩で進化するスマホや家電製品のソフトウェア、ハードウェアの領域におけるグローバルな開発力を融合。ステランティスとホンハイの組み合わせにより、Mobile Driveは、車内外でシームレスに接続された車内情報、エンターテイメント機能を提供するグローバルな取り組みを担うことになります。

オランダに拠点を構えるMobile Driveは、ステランティスの各ブランド(プジョー、シトロエン、DSオートモビル、オペル、フィアット、アルファロメオ、マセラティ、アバルト、ジープ、ダッジ、クライスラーなど)はもちろん、他の自動車メーカーにソフトウェア・ソリューションと関連ハードウェアを供給するサプライヤーになるとしています。

ステランティス
14のブランドを擁するステランティス。写真はジープ・ラングラー・アンリミテッド

具体的にMobile Driveは、インフォテインメント、テレマティクス、クラウドサービスのプラットフォーム開発に注力するほか、AI(人工知能)ベースのアプリ、5G通信、OTA(Over The Air)によるサービス、eコマースの機会、スマートコックピットの統合環境などのソフトウェアイノベーションを推進するとしています。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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