フォルクスワーゲン・ティグアンがマイナーチェンジでSUV初のスポーツグレード「R」を設定。320PSの2.0TSIエンジンを搭載

■主力のガソリンエンジンモデルを1.4Lから1.5Lに排気量を拡大

2019年11月に発表されたコンパクトSUVのT-CROSS、さらに2020年夏にはT-ROCをリリースし、フォルクスワーゲンのSUVラインナップは一気に充実しています。

そんな中、2021年5月12日、主力SUVであり日本市場では最上級SUVであるティグアンが4年ぶりとなるマイナーチェンジを受けました。

フォルクスワーゲン ティグアン
2021年5月12日にマイナーチェンジを受けたフォルクスワーゲン・ティグアン

先にマイナーチェンジを受けたパサートと同様に、エクステリアデザインのリフレッシュをはじめ、ガソリンエンジンは、従来の1.4TSIエンジンから1.5TSIエンジンに排気量が拡大されています。組み合わされるトランスミッションも従来の6速DSGから7速DSGに多段化されています。

フォルクスワーゲン・ティグアン
ティグアンのリヤビュー

装備では、同一車線内全車速運転支援システムである「Travel Assist」をはじめ、先進性、視認性を高めるLEDマトリックスヘッドライトの「IQ.LIGHT」も新型パサートと同様に用意されています。

コネクティビティの強化を図っているフォルクスワーゲンの流れに沿い、ティグアンも常時接続の新世代インフォテイメントシステム「Ready 2 Discover」および 「Discover Pro」を設定。

フォルクスワーゲン・ティグアン
LEDマトリックスヘッドライトの「IQ.LIGHT」を新採用

また、今回のマイナーチェンジで見逃せないのが、フォルクスワーゲンのSUVで初めてスポーツグレードが設定された点です。

「ゴルフR」でもお馴染みの高性能スポーツモデル「R」がティグアンにも設定された「Tiguan R(ティグアンアール) 」は、専用エクステリアデザインをはじめ、こちらも専用デザインになる21インチアルミホイール、ブルーにペイントされたブレーキキャリパー、クロームのデュアルツインエキゾーストパイプなどの専用アイテムが備わり、スポーツSUVにふさわしい仕立てになっています。

フォルクスワーゲン・ティグアン
マイナーチェンジを受けたフォルクスワーゲン・ティグアンのインパネ

気になるパワートレインは、320PSを誇る2.0TSIエンジンが搭載され、「Rパフォーマンストルクベクタリング」を名乗るトルクスプリッター付の新開発4輪駆動システムが組み合わされています。

さらに、導入記念モデルの「TSI First Edition」も設定されています。ベース車は、「TSI Elegance」で、「ノワゼット/チタンブラック」の2トーンカラーをはじめ、専用レザーシートとウッドパネルが備わります。「TSI R-Line」同様に、ブラックルーフライニングによるシックインテリアも魅力です。足元には、19インチアルミホイール、アダプティブコントロールの「DCC」を標準装備。

フォルクスワーゲン・ティグアン
ティグアンに加わったスポーツグレードの「R」

ボディカラーは「TSI Elegance」と共通の5色に加えて、専用ボディカラーの「ジンジャーブラウンメタリック」も設定されています。そのほか、新色の「ナイトシェードブルーメタリック」や「ドルフィングレーメタリック」「キングスレッドメタリック」などを用意。

価格は1.5Lガソリンを積む「TSI Active」が407万9000円、「TSI Elegance」が483万9000円、特別仕様車の「TSI First Edition」が524万9000円、「TSI R-Line」が503万9000円。2.0Lガソリンを搭載する「R」は684万9000円です。

なお、マイナーチェンジ前で主力モデルであった2.0Lディーゼルエンジン仕様は設定されていません。

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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