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■全日本ラリー選手権・第2戦「新城ラリー2021 Supported by AICELLO」で感じたこと
●梅本まどかのBLOGが月2回から4回アップに!
皆さん、こんにちは! 元SKE48の梅本まどかです。
これまで第2&第4水曜日にUPしていた「うめまど通信」が、今回の5月から月4回更新に変わります!
今回で35回目を迎えられた事も嬉しいのですが、もっともっと皆さんに『ラリーで経験した事』『コ・ドライバーについて』『愛車との思い出』など、お伝えできるよう書いていきますので、これからも宜しくお願いします☆
vol.32から3月20日(土)〜21日(日)に行われた全日本ラリー選手権・第2戦「新城ラリー2021 Supported by AICELLO」の思い出を書いているのですが、まだ書き足りないので、今回も新城ラリーの振り返りです。
●ペアを組むベテラン村田康介選手の凄さに感動!
新城ラリーで初めてペアを組ませて頂いた村田康介選手はベテランのラリードライバー。
今までも頼っていたり、学んだことが沢山あったと書いてきたのですが、今回はこの「ベテラン」と感じたり、実際に学んだことについて書いていこうと思います!
新城ラリーで有名なSSは雁峰(がんぼう)と鬼久保。今回は無観客での開催のためキャンセルとなった新城総合公園も、毎回あるSS(スペシャルステージ)。
ラリーのSS区間は、使った事のある場所の距離を伸ばしたり短くしたりしているので、何度か出ているとデータを持っているチームが多いのは、以前も書いたと思います。
村田選手は新城ラリー経験者なのですが、久しぶりだからしっかり情報収集しようと、いろんな所からデータをもらい、自分でも確かめていたのがとても印象的でした。
実は『雁峰』って一言で言っても2つのSSがあり、今回行われた「雁峰北」と去2020年に行われた「雁峰西」。ラリー前の練習の時から情報収集は始まり、他のチームの方にも練習に来て教えてもらっていたので、「今回は雁峰北だから路面が~」など路面の状況やどういう道かというのを教えてもらっていました。
「どういうタイヤでどんな感じ?」など、相談しながらいろいろとイメージを膨らましている姿が凄く印象に残っています。
でも、教えてもらうだけでなく1本目のレッキ(コースの下見走行)で雁峰北を走りオフィシャルのチェックを受けたあと、マシンから降りて路面を手で触り確認。
あまり口数の多い選手ではないのですが、「うん」と納得した様子でまたマシンに乗り込んでいた姿から、ベテランドライバーのオーラと仕草を感じました。
私はラリーに参戦する前は、サーキットレース観戦をしていたので、そこで歩いてコースを確認するドライバーの姿を思い出し、やっぱりこうして速く走るためには路面をしっかり理解し、走ることの重要性を改めて感じました。
雁峰西と北の違いについては、どうして違うのか疑問に思って聞いてみると、「道を工事するのは時間がかかるから、先にできるとそれだけ荒くなるし、後にした方が綺麗。出来てからの差が出たりしている」とのこと。
あまり考えた事がなかったので驚きましたが、確かにそう言われるとそうだなと理解し、やはりベテランの方々の知識や考えている事の深さを感じました。
実は2019年に新城ラリーに出た時は両方のSSを走っているんです! 雁峰北をレグ1で西をレグ2で走っていて、その時のコメントを振り返り読んでみると「西は砂利や砂が浮いて滑る。難しい」という言葉があり、確かに私も北の方が好きだった気がするなと。
実際に昨年、雁峰西を走って「難しい」というイメージがあったのですが、今年北をレッキで走ると「あれ? やっぱり印象が全然違う」と思ったので、同じ名前でも北と西では別物ということ、これを毎回しっかり管理しデータとして頭に残しているドライバー&コ・ドライバーの方々の凄さを実感しました。
ラリーに参加しているベテランの方のほとんどは、道を覚えるのが早いと思う事が多く、コマ図を見なくても「これさっきの道だね!」とか、「この道がここに繋がるんだ!」など、方向音痴な人っていなさそうだなと思うほど、皆さん詳しいんです。
あとは、今回新城ラリーに参加してベテランの方はみんな「鬼久保」のことを「本宮山」と言って「鬼久保」とは誰も呼ばないんですよね。地名で覚えていたり、ベテランの方の言い回し、言葉の使い方の違いも感じました。
他にも村田選手にベテランと感じたことは、しっかりと準備運動をしていたこと!
自分なりのやるべき準備運動があるのかわかりませんが、朝サービスパークについて、メカさんと話した後にテントの前でサッと準備運動をはじめたのです。
その姿にやっぱり運転とはいえ、モータースポーツ。スポーツする前には準備運動は必須なんだと感じました!
ちなみに私はコ・ドライバーで初めて参戦した時から、口の体操を朝とSS前に必ずしています。身体の体操は手首しかしていなかったので、これからはしてみようかなとも思いました。
後はタイム差などの計算の早さ!「この差なら1kmでどれだけの速度差があるから…まだいける!」などのザッとした計算がとても早いのです。
速く走るためには頭の回転も早くないといけないとは感じていましたが、改めて「早いな。凄い!」と感じてしまいました。
私は1年ぶりのラリーということもあり、一番衰えを感じたのはこの計算部分。前は「パッ」とできたのに、今回は思っていたより出来ず悔しかったので、これからラリー前は計算や脳トレもしようと決意しました。
あとは、インタビューの言い回し、伝え方なども「この言葉」というのはないのですが、上手だな、ベテランだなと思う事が多く、隣で聞いていてホントに勉強になりました。
もちろん前回や前々回書いた走り方などもですが、リエゾン区間でいろいろお話を聞けて得た
ものも大きかったです。
気づけばラリーモントレーまで1ヵ月。ドキドキですが、実はもう1つ新城ラリーで感じた事があります。
新城ラリー編は次回で最後。「新城で感じたラオフィシャルさんとメカさんの凄さ」です! お楽しみに!!
(梅本 まどか)