執念で再現した伝統の和柄。ひな人形とともに地元を盛り上げるキューブ&ドリフト侍のRX-7【東京オートサロン2021】

■関東工業自動車大学校 Hina doll car with KANTO

オートサロン参加3回目となる関東工業自動車大学校。生徒たちが心をこめて製作した両極端の個性の2台がオートサロンTVの撮影に登場しました。

1台は、思いっ切り和風に振ったキューブです。全身を包み込むおめでたい和柄はラッピングかと思いきや、すべて塗装によるもの。モチーフは実在する着物の柄です。

下地はゴールド。そこから塗り重ねられた
下地はゴールド。そこから塗り重ねられた
シートもまばゆいほどの和柄
シートもまばゆいほどの和柄

これだけ複雑な柄が一度の塗装でできるわけもなく、マスキングと塗装を気の遠くなるような回数繰り返し完成した究極のワンオフスペシャルです。要した時間は塗装だけで2ヵ月。ベースのボディカラー、ガンメタの面影はまったくありません。

リヤゲートを開くと鎮座しているのは、ひな人形。なぜひな人形?かというと、実は学校の位置する埼玉県・鴻巣市はひな人形が特産なのです。

地元をアピールのため、観光協会から寄贈されたものなのでした。しっかりと車検を取得し、街のPRの任務をこなすそうです。

外国人ギャラリーが見たなら拍手喝采するのは請け合いの、見事なジャパンアピールのコンセプトです。

ゲート開けると、男雛と女雛のカップルが
ゲート開けると、男雛と女雛のカップルが
金屏風がうやうやしい
金屏風がうやうやしい
エンジンルームも抜かりなし
エンジンルームも抜かりなし
車体整備科の4名が力を結集
車体整備科の4名が力を結集
左右非対称のペイント
左右非対称のペイント


■関東工業自動車大学校 KANTO MADFACE RX-7

部活として「ドリフト部」があるのが関東工業自動車大学校。

ただ自分たちが横滑りを楽しむのではなく、実際にメカニックとして実戦の現場に出掛け選手のサポート活動もしています。このKANTO MADFACE RX-7はおなじみドリフト侍のフォーミュラドリフト参戦車両。

ドリフトマシン作りを実体験
ドリフトマシン作りを実体験
タイヤはもちろんTOYO TIRES
タイヤはもちろんTOYO TIRES

ドリフト侍は、川畑選手とともに特別講師も務めている、同校と濃密な関係です。一体感あるチームワークでBNスポーツのエアロの取付けやカラーリングなどを仕上げたそうです。

生徒たちの努力を背負っているゆえ、今シーズンこそ本戦での活躍が望まれます。頑張れドリフト侍!

畑澤 清志

【車輌データ】

●出展者名
関東工業自動車大学校

●出展車両名
Hina doll car with KANTO

●ベース車両
日産キューブ

●装着パーツなど
KANTO originalボディカラー、シート、メーター

●出展車両名
KANTO MADFACE RX-7

●ベース車両
MAZDA RX-7(FD3S)

●スペック
出力:850ps/トルク:75kg-m/3500rpm/装着パーツなど:タービン:GCG429Rツインウエストゲート、MADFACE VマウントKIT、MADFACE RACING ALL90マフラー、MADFACE Quaife6 Racingミッション、BN-Sports BLSエアロキット(KANTO MADFSCE D.SAMURAIBLUE)、BRIDEシート、MADFACE RACING 35ステアリング、MADFACE DG5 RACINGKITサスペンション+SWIFTスプリング、MADFACE TYPE-Rブレーキキット/ホイール:WORK EMOTION ZR10/ホイールサイズ:F18×9.5J +12・R19×10.5J +15/タイヤ:TOYOTIRES PROXES R888R DR/タイヤサイズ:F255/35R18・R285/35R19