地雷を踏んでも生きて帰れる!これがハンヴィー(HMMWV)の後継車「JLTV」だ

■米軍ハンヴィー(HMMWV)の後継車「JLTV」の走行シーン!

JLTV
JLTV

米軍の汎用軍用車両としてあまりにも有名なハンヴィー(HMMWV)。我が国でも米軍基地の周りではよく見かけますし、あのアーノルド・シュワルツェネッガーが自家用車として乗っていたことでも有名です。

ハンヴィーは1985年から運用が開始されましたが、性能的にも新技術の後継機種が必要となってくるということで、その後継車種の開発が2007年から始まり、2018年には運用を開始していたのです。

JLTVのフロントマスク
JLTVのフロントマスク

開発名称はJLTV(Joint Light Tactical Vehicle, 統合軽戦術車両)といい、ハンヴィーの弱点とされた、地雷やIEDと呼ばれる仕掛け爆弾への防御力格段に高め、なおかつハンヴィーの積載量を上回りながら輸送機への積載性も確保するという、相反する課題を克服した次世代の軍用車両です。

最新の軍用車はエアコンも装備。要求性能の一つにタイヤが二輪パンクしても走行が可能なこと、というかなり無茶なものもあります。

すでに5万台以上が調達予定とされているということで、世界各地にある米軍にも配備されていくことでしょう。

■車内は意外とアナログ?

JLTVのコックピット
JLTVのコックピット

車内はグラスコクピットなのかと思いきや、ステアリングの奥にあるメーター類はアナログ式のようです。軍用車両ですから防弾性脳なども考慮されているのでしょうか、フロントウインドウがかなり小さいように思えます。

このJLTVの走行シーンを見ることができるのが、在日米海兵隊太平洋基地チャンネルがYoutubeにアップロードしたJLTVというタイトルの動画。かなり荒れた場所を激しく走る様子が動画となっています。

米軍の調達価格は22万~24万ドル(日本円で2300万〜2500万円くらい)で、この走りを見ると意外と安いと思えてしまいます。

(松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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