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●メーカーやモデルのイメージカラー
メーカーやモデルによってもイメージカラーがあったりします。
その代表例がフェラーリの赤。スーパーカーファンなら、モンツァレッドという言葉はよくご存じですよね。
また、マツダも大ヒットした初期型CX-5以降、特にSUVモデルには赤をイメージカラーに採用しています。最近は、CX-30などに採用したグレー(ポリメタルグレーメタリック)も人気で、マツダの某ディーラーによると、「他の車種でもグレーが売れている」といいます。
ほかにも、スバル車はWRCなどラリーカーのイメージが強い青が人気、日産のカスタム車ブランドのオーテックもイメージカラーを青にしています。
ちなみに、2輪車メーカーでも、カワサキはライムグリーン、ヤマハやスズキは青、ホンダは赤×青×白のトリコロールをそれぞれメインカラーにするモデルが多いなど、クルマ以上に各社毎にイメージカラーが分かれています。
●リセールバリューが高いのは?
新車を購入する際に、数年後に中古車で売る時のリセール価格まで考えたい人の場合は、やはり定番カラーの白や灰、黒あたりがいいでしょう。
もちろん、年式や走行距離、ボディの傷などによって査定価格が違うのは当然ですが、定番カラーは元々人気が高いだけに、リセールバリューは比較的安定しています。
また、たとえば軽自動車などなら、パステルカラーも人気が高いため、リセーリュバリューが高い傾向にあるなど、ボディタイプによっても傾向は変わります。
●モテる色や事故に遭いやすい色はある?
モテる色、つまり「女子受けがいい色」というのは、女性によって好みが違いますので、一概には言えないでしょう。ただし、万人受けを狙うのなら、はやり定番の白、灰、黒あたりが無難とはいえます。
よく、青や紺といったブルー系のクルマは事故に遭いやすいという話を聞きます。その根拠は、青はリラックスする色のため、クルマが近づいてきても危機感を感じにくいとか、色の特性で青色の物体は実際よりも遠くに見えるなど、諸説あります。
ですが、個人的には車体別の事故率などの統計データがない限り、やはり一概には言えないと思います。
上記のような理由で青いクルマに事故が多いのであれば、逆に赤や黄など目立つ色のクルマは事故に遭いづらいということになります。ですが、そういったデータも存在しませんから、やはり都市伝説なのではないでしょうか。
青いボディカラーのクルマは、前述のカラーランキングでも4位と人気が高いですから、事故が本当に多ければメーカーもラインアップをしないはずです。事故の要因は、色よりもドライバー自身の運転技術や注意力が最も大く関係しているといえるでしょう。
(文:平塚直樹)