迫力満点のエクステリアとスポーティな走りが魅力のレンジローバー・スポーツが2021年モデルにスイッチ【新車】

■3.0L直列6気筒ディーゼルエンジンを新たに採用

最上級モデルであるレンジローバーと共に同ブランドを牽引するレンジローバー・スポーツが2020年9月18日に2021年モデルにスイッチし、同日から受注が開始されています。

圧倒的な存在感を放つレンジローバーに憧れを抱く人も多いと思われますが、低く構えたスタンスが目を惹くレンジローバー・スポーツには、5.0L V8エンジンを積む575PSを誇る「SVR」というモンスター級SUVも控えています。

レンジローバー・スポーツ
2021年モデルにスイッチしたレンジローバー・スポーツ

もちろん、環境対策が必要なのは同ブランドに限らず、2021年モデルではエンジンのラインアップが刷新されています。

これにより、マイルドハイブリッド技術が採用された、3.0Lの「INGENIUM(インジニウム)」直列6気筒ディーゼルエンジンが採用されています。スペックは、最高出力300PS・最大トルク650Nmで、優れたレスポンスを実現しているとのこと。

従来の3.0L V型6気筒ディーゼルターボは、258PS/600Nmというアウトプットでしたから、42PS/50Nmの増強となっています。

レンジローバー・スポーツ
レンジローバー・スポーツ(2021年モデル)のインパネ

また、3.0Lの直列6気筒INGENIUMガソリンエンジン搭載仕様に、新グレードの「HST」が加わります。カーボンファイバーエクステリアパック、21インチブラックホイール、ツインブレードサンバイザーなどが装備され、よりスポーティなエクステリアに仕立てられています。

●2021年モデルを記念した限定グレードを設定

プラグインハイブリッド(PHEV)モデルには、2.0L直列4気筒INGENIUMガソリンエンジン(最大出力221kW/300PS)と高出力モーター(最高出力105kW/142PS)を併用するパラレルハイブリッドシステムが搭載されています。エンジンとモーター両方を合わせたシステム最高出力は、297kW/404PS、最大トルクは640Nmに達し、0-100km/h加速は6.3秒、最高速度は220km/hを記録。

なお、「パラレル・ハイブリッド・モード」と「EVモード」の2つの走行モードから選択が可能で、EVモードでは最大43.8kmの航続距離となっています。さらに、電子制御エアサスペンションも標準装備されています。

レンジローバー・スポーツ
HSE_DYNAMIC BLACKのエクステリア

装備面では、上下2つの高解像度10インチのタッチスクリーンにより操作性が向上したインフォテインメントシステムの「Touch Pro Duo」をはじめ、イオン空気清浄テクノロジー、4本の500mlボトルを収納可能で、5℃になるまでマイナス5℃で冷却する急速冷蔵機能付センターコンソールボックス、クリアイグジットモニターなど、利便性を高める機能などが標準で用意されています。

レンジローバー・スポーツ
2021年モデルに移行した、レンジローバー・スポーツのエクステリア

スマホ・アプリを「Touch Pro Duo」のタッチスクリーンで操作できる「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応するほか、スマホ・アプリから車両の各機能を確認、操作できる「リモート」にも対応。加えて、4G通信が可能なWi-Fiホットスポット、後部座席の乗員が降車のためにドアを開ける際、ほかの車や自動車などの接近を検知すると注意を促す「クリアイグジットモニター」も設定されています。

ドライバーをサポートするヘッドアップディスプレイも設定され、主要データ(速度、ギアポジション、ナビゲーションの指示など)を視線移動を抑えながら確認できます。

お馴染みのテレインレスポンスは、「コンフォート」「エコ」「草/砂利/雪」「泥/わだち」「砂地」「岩場」の6モードから選択が可能で、複数のセンサーをモニタリングして、走行状況に応じたさまざまな車両設定を自動的に選択される「テレインレスポンス2」が採用されています。

さらに、2021年モデルの限定グレードとして、「RANGE ROVER SPORT HSE SILVER」「RANGE ROVER SPORT HSE DYNAMIC BLACK」「RANGE ROVER SPORT SVR CARBON EDITION」を設定。

「RANGE ROVER SPORT HSE SILVER」と「RANGE ROVER SPORT HSE DYNAMIC BLACK」は、パノラミックルーフやMeridianサラウンドサウンドオーディオシステムなど、人気装備を数多く用意。「RANGE ROVER SPORT HSE SILVER」には、「フジホワイト」「サントリーニブラック」「フィレンツェレッド」「アイガーグレイ」「ランタオブロンズ」「ハクバシルバー」「カルパチアングレイ」の7色を設定。

「RANGE ROVER SPORT HSE DYNAMIC BLACK」には、モデル名のとおり、ブラックを基調としたボディカラーに「サントリーニブラック」に加えて、「カルパチアングレイ」が用意しています。「RANGE ROVER SPORT SVR CARBON EDITION」には、22インチブラックホイールが装備され、エンジンカバーやトリムフィニッシャーにカーボン素材を使うことで、スポーティかつダイナミックなレンジローバー・スポーツの特徴が強調された仕様になっています。

レンジローバー・スポーツ
レンジローバー・スポーツ「HST」のタイヤ&アルミホイール

価格帯は、3.0L 直列6気筒INGENIUMディーゼルエンジン車が936万円〜1229万円。プラグインハイブリッドは1218万円〜1351万円。3.0L直列6気筒INGENIUMガソリンエンジンを積む「RANGE ROVER SPORT HST」は1264万円。5.0L V型8気筒ガソリンエンジン搭載モデルは、1482万円〜1921万円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる