48V車が車両価格、乗り心地、操縦安定性のトータルバランスに優れたベストチョイス【ボルボXC40 48Vマイルドハイブリッド試乗記】

■ボルボXC40の美点を最大限享受できる48Vマイルドハイブリッド仕様

電動化を推進しているボルボは、内燃機関のみの車両がなくなり、すべてのモデルがプラグインハイブリッド車、または48Vハイブリッド車になります。また、2021年内に日本市場にも100%電気自動車である「XC40 Recharge Pure Electric」が導入される予定です。

XC40 B5 AWD R-DESIGN
ボルボ「XC40 B5 AWD R-DESIGN」の走り。オフロードモードは20km/h以下で作動

さらに、ボルボのSUVであるXC40、XC60、XC90は、プラグインハイブリッド以外のすべての車両が48Vハイブリッドモデルになり、ICE(内燃機関)のみを搭載するモデルがなくなっています。

XC40 B5 AWD R-DESIGN
エンジンは、2.0L直列4気筒ガソリンターボ

日本市場で最も売れているボルボ車は、今回お届けするSUV末弟であるXC40です。プラグインハイブリッド仕様である「XC40 Recharge Plug-in hybrid T5 Inscription」は、電動化らしいスムーズな走りが享受できます。バッテリー残量によりますが、イグニッションオンでエンジンは始動せず、システムがオンになります。

●軽快感のあるフットワーク、モーターアシストによるスムーズな走り

今回、試乗した48Vマイルドハイブリッド仕様の「XC40 B5 AWD R-Design」は、イグニッションオンでエンジンが始動。ただし、アイドリング時でも高い静粛性により音、振動共に気になりませんし、当然ながらアイドリングストップ機構も備わります。

XC40 B5 AWD R-DESIGN
ボルボ「XC40 B5 AWD R-DESIGN」は、山岳路でも安定した走りを披露する

48Vハイブリッド仕様の駆動用バッテリーは、電圧が44V・容量が10Ah。なお、プラグインハイブリッド仕様は、326V・34Ah。また、モーターの最高出力、最大トルクは、48Vが10kW/40Nm。一方のPHEVは、60kW/160Nmとなっています。

PHEVには、135km/hまでモーター走行が優先される「Pure mode」という走行モードも用意されるほか、バッテリー残量や速度域によりますが、街中などであれば、かなりEV度合い強くなっています。

XC40 B5 AWD R-DESIGN
コーナーでは多少ロール感を抱かせるが、高い操縦安定性を披露する

一方、48Vマイルドハイブリッド仕様の「XC40 B5 AWD R-Design」は、250ps/350Nmの2.0L直列4気筒ガソリンターボに、先述したモーターとの組み合わせで、エンジンが主体でありながらも、出だしから力強いトルク感・高速域のパンチ力を堪能できます。なお、PHEVは、180ps/265Nmというスペックの1.5L直列3気筒ガソリンターボ。

XC40 B5 AWD R-DESIGN
「XC40 B5 AWD R-DESIGN」のインパネ。最新モデルはパドルシフトが廃されている

48V車は、イグニッションオン時にエンジンが始動し、モーター走行のみというシーンはないものの、モーターによるアシストも加速時など中低速域を中心に伝わってきますし、ターボラグの「間」を埋めるには十分といえるスムーズさが数値以上に伝わってきます。

XC40 B5 AWD R-DESIGN
「XC40 B5 AWD R-DESIGN」のフロントシート

48V車の美点は、PHEVよりも軽快なフットワークである点で、後者は床下の重り(駆動用バッテリー)による揺れを意識させられるシーンがあるものの、48V車のそれはガソリンエンジン車とあまり遜色がなく、ボルボXC40の美点である素直な回頭性や乗り味が得られます。

XC40 B5 AWD R-DESIGN
「XC40 B5 AWD R-DESIGN」のリヤシート

48Vマイルドハイブリッド仕様の「XC40 B5 AWD R-Design」の価格は589万円で、PHEVの「XC40 RECHARGE PLUG-IN HYBRID T5 INSCRIPTION」は649万円。

XC40 B5 AWD R-DESIGN
「XC40 B5 AWD R-DESIGN」のラゲッジスペース

EV度合いが濃厚なのは当然後者ですが、操縦安定性や乗り心地、そしてパワートレーンのスムーズさも含めて、前者でも十分魅力的。また、別の記事でご紹介するラゲッジの使い勝手も含めて、もし私が購入するのなら前者を選択すると思います。

(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)

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