■70歳以上の都内在住のドライバーが同補助金の対象
池袋で起きた高齢ドライバーよる悲惨な事故など、ペダルの踏み間違いによる事故が社会問題化している中、東京都では、「東京都高齢者安全運転支援装置設置促進事業補助金」を実施しています。
同補助金は、都内在住の高齢ドライバー(2020年度中に70歳以上になる方)が2020年8月31日までの期間内に、ペダル踏み間違いなどによる急発進などを抑制する機能を持つ安全運転支援装置を購入して設置すると、自己負担が1割ですむ制度です。
東京都は、取扱い事業者に対して費用の9割を補助。なお、補助限度額は1台あたり10万円となっています。
なお、同期間を過ぎた2020年9月1日から2021年3月31日までの間に購入、設置した際の高齢者の自己負担は5割と4割の負担増になります。そのため、事業者への補助割合は5割、補助限度額は1台あたり6万円になります。
また、豊島区や葛飾区では「安全運転支援装置を購入および設置の補助金の交付額」として、同区が該当する費用の1割を補助(補助限度額は1万円/台)するとしています。
愛知県愛西市、岡崎市など、東京都以外でも同様の補助金制度を設けている自治体がありますので、お住まいの自治体を調べてみる手もありそうです。
ほかにも、国が実施しているサポカー補助金(車両補助、後付け装置補助)も別に設けられています。「サポカー補助金」は、65歳が対象で、登録車は最大10万円、軽自動車は最大7万円、中古車は最大4万円、後付装置は最大4万円です。
2020年8月31日まで費用の9割を東京都が補助する「東京都高齢者安全運転支援装置設置促進事業補助金」の対象となるのは、データシステムの「ペダルの見張り番Ⅱ」「アクセル見守り隊」、サン自動車工業の「誤発進防止システム2」などのほか、トヨタ自動車の「踏み間違い加速抑制システム」、ダイハツの「つくつく防止」があります。
都内にお住まいの方は、1割負担で済む期間が今月末に迫っていますので、対象車種にお乗りの方で気になる方はぜひ装着したいところです。
(塚田勝弘)