メルセデス・ベンツの新型コンパクトバン「Tクラス」は、個人ユーザーがメインターゲット

■次期メルセデス・ベンツ・シタンと新型Tクラスは、同じプラットフォームを使用

2020年7月28日、ドイツのダイムラーはメルセデス・ベンツ Tクラスのシルエットを1枚を公開しました。

新型Tクラスは、ファミリー層や、アクティブにアウトドアなどのレジャーを楽しむ層、さらには、はたらくクルマとしてのニーズも担うコンパクトなシティバンという位置づけだそうです。

メルセデス・ベンツ Tクラス
メルセデス・ベンツTクラスのシルエット

Tクラスは、 Mercedes-Benz Vans(メルセデス・ベンツ・バンズ)によるニューモデルで、小型バンのプラットフォームを使い、アクティブなアウトドア派にも適したモデルで、ファミリーのニーズに合わせた新しい車両と位置づけています。

Vクラスと同様に、2022年前半から個人ユーザー向けにこのスモールバンの「Tクラス」も提供していくとしています。

●シタンとプラットフォームを共有

ブランニューモデルであるメルセデス・ベンツTクラスは、同ブランドのファミリーの一員であることが一目瞭然とのこと。とくにデザイン、価値、安全性、コネクティビティの面でメルセデスの伝統を受け継いでいるそうです。

ファミリーユースに向けて高い快適性が確保され、シェアリングサービスなどのニーズも満たすなど、さまざまな用途に適した広いスペースを実現するそう。

後席両側に大開口のスライドドアが採用され、良好な乗降性など使い勝手の良さも美点。また、FRモデルに加えてピュアEV仕様も設定されます。

メルセデス・ベンツ シタン
メルセデス・ベンツ・シタン・ツアラー(2019年モデル)

メルセデス・ベンツのコンパクトバンといえば、ルノー・カングーのメルセデス版である「シタン」があります。2019年8月に、メルセデス・ベンツ・バンズは、コンパクトな都市型デリバリーバンの後継モデルと、バッテリーEVのバリエーションを発表済みです。

シタンとTクラスは、この小型バンのプラットフォームを共有し、メルセデス・ベンツ・シタンは、商用ニーズに合わせた車両であり、メルセデス・ベンツTクラスは主に個人ユーザーをターゲットに据えているそう。シタンとTクラスは、ルノー・日産・三菱と共同で開発すると表明しています。

先述したように、欧州では2022年前半に発売するとのことですが、日本でも取り回ししやすいサイズに収まっているでしょうから正規導入を期待したいところです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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