新型ハリアーをレースクイーン・宮瀬七海ちゃんとサーキットで試乗!

■ドラマチックに変わった運転席周り

外観のカッコよさから転じて室内はどうでしょう。

新型ハリアーの運転席に座る宮瀬七海さん
新型ハリアーの運転席に座る宮瀬七海さん

新型ハリアーの内装はモノトーンで統一されており、ソリッドな雰囲気にあふれています。

新型ハリアーの運転席
新型ハリアーの運転席

そのモノトーンも材質などで色調を変えており、単調なモノトーンではないところに高級感の演出を見ることが出来ます。特にZグレードの標準シートであるファブリックと合成皮革のコンビネーションシートは、部位によってトーンを変えることで複雑なグラデーションを見せています。

デジタルインナーミラー
デジタルインナーミラー

GグレードとZグレードには標準でデジタルインナーミラーが装備されます。これはバックカメラの映像を映し出すことによって積載物や乗員の有無に関係なく後方視界を確保します。

大型化されたディスプレイオーディオ
大型化されたディスプレイオーディオはスマホリンクが標準装備

現行カローラ以降のトヨタ製のクルマに全車標準装備のディスプレイオーディオは、このハリアーからバージョンアップされています。

バージョンアップの内容としては、TVキット無しでApple Car PlayやAndoroid Autoのフル機能が使えるようになったこと。カーナビユニットを装着しなくともGoogle マップのナビ機能で十分という方には朗報です。

大型化されたディスプレイオーディオ
大型化されたディスプレイオーディオ

また、ハリアーのZグレードではJBLオーディオとナビのセットを標準装備。液晶パネルが12.3インチにサイズがアップし、ディスプレイオーディオ標準の表示のほかにハイブリッドのエネルギーモニターや燃費表示等のメーターパネル内に表示されるマルチモニターの表示内容も表示でき、エアコンの温度設定なども表示できるなど、集中表示パネルの機能も集約されています。

Gグレードでは8インチのディスプレイオーディオとなり、JBLオーディオとナビのセットはメーカーオプションで税別36万9千円となります。

■リアのモーターパワー炸裂のハイブリッド4WD

いよいよ実際に新型ハリアーに乗ってみましょう。

新型ハリアーの運転席に座る宮瀬七海さん
新型ハリアーの運転席に座る宮瀬七海さん

と、その前にドライブトレインをおさらいします。

ハリアーはガソリンの2リッターエンジンとハイブリッドの2.5リッター+モーター、そしてハイブリッド4WDにはハイブリッドのドライブトレインのほかにリア用のモーターがつくという3種類の構成となっています。

新型ハリアーのエンジンルーム
新型ハリアーのエンジンルーム

ハイブリッドユニットのエンジン側につくカバー上のトヨタマークには、ハイブリッドの証である青い縁取りが無く、パッと見でハイブリッドと判断できるポイントは、インバーターまわりにあるオレンジの高圧ケーブルのみとなります。

新型ハリアーのエンジンルーム
新型ハリアーのエンジンルーム

ガソリン車とハイブリッド車の重量差はFF・4WDともに90kgで、ハイブリッドの方が重くなっています。これはエンジンサイズも大きく、ハイブリッド用のバッテリーを積んでいるからなのですが、4WDで比べれば171馬力のガソリン車に比べて51馬力多いシステム出力・222馬力のハイブリッドは、重量増を全く感じさせない動力性能といえます。

サーキット走行をする新型ハリアー
サーキット走行をする新型ハリアー

基本的なプラットフォームとドライブトレインはRAV4と共通する部分が多く、特にプラットフォームはTNGA GA-Kで共通となっています。

しかしRAV4に比べれば50kg重いハリアーの方が乗り心地の面で落ち着きがあり、舗装路面に特化したサスペンションチューニングのおかげでコーナリングもスムーズと言えます。

サーキット走行をする新型ハリアー
サーキット走行をする新型ハリアー

加速の面では、ハイブリッド4WDのリアモーターの恩恵が出てきます。前から引っ張る感じに加えて後ろから押してくる印象も強く、ぐいぐいと加速していきます。

コーナーリングや立ち上がりでも、トルク配分の変化によってこちらが通りたいラインに忠実にクルマの向きを変えてくれる印象。電気モーターのレスポンスの良さがドライブ全体にいい印象を与えてくれるイメージです。

サーキット走行をする新型ハリアー
サーキット走行をする新型ハリアー

TNGAの新プラットフォームの強さはサーキットをかなり速いペースで走ってもボディーがよじれると言った印象が皆無なところによく表れています。特にコーナーの縁石に乗り上げながらもボディーがミシリともいわないところは流石!といえるほど。

サーキット走行をする新型ハリアー
サーキット走行をする新型ハリアー

乗り心地の面でも重厚感のほかにかなりのフラットな感じを受けます。不整路面でもかなりのフラット感を保つところがスゴイ。これはサスペンションの動きだけではなく、路面の凸凹に対してトルクを制御することで上下動を抑制するという「ばね上制振制御」機能の賜物。新型ハリアーはかなりハイテクです。

■モデリスタバージョンも登場!

ノーマルでもかなりカッコいい新型ハリアーですが、早くもモデリスタバージョンが登場しています。

新型ハリアー モデリスタエアロ装着車
新型ハリアー モデリスタエアロ装着車

モデリスタエアロパーツがかなり目を引く外観。これはAVANT EMOTIONAL STYLEと言われるシリーズで、フロントのエアロリップはしっかりダウンフォースを発生させるとのこと。

新型ハリアー モデリスタエアロ装着車
新型ハリアー モデリスタエアロ装着車

サイドスカートも整流効果を生みます。そして目を引くモデリスタのオリジナルホイールはなんと20インチ。これはかなりの引き締め効果!

新型ハリアー モデリスタエアロ装着車
新型ハリアー モデリスタエアロ装着車

リアスカートとマフラーエクステンションもサイドからのつながりをもった流麗ながら力強い雰囲気を醸し出しています。

新型ハリアー
新型ハリアー

エアロパーツも含め購入してからのお楽しみも盛りだくさんの新型ハリアー。その乗り心地や加速感をぜひ試乗して確かめていただきたいと思います。乗ったら欲しくなってしまうとは思いますが。

(写真・文:松永和浩)

【関連リンク】

トヨタモビリティ東京 ご試乗ガイド
https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/carlineup/testdrive

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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