日産の意欲作・新型SUV「キックス」が国内向けティザーサイトをオープン【新車】

■公開されているのはディテールばかりだが、「e-POWER」の文字も

間もなく日本上陸する予定の新型SUV「日産KICKS(キックス)」のティザーサイトがオープンしています。まったくと言っていいほど文字情報はなく、スタイリングのディテールからお披露目しようという内容になっています。

数少ない情報のひとつが、ティザーサイトのタイトル画像に書かれた「日産キックス e-POWER」という文字。これまでコンパクトカー「ノート」、Mクラスミニバン「セレナ」に搭載されてきたエンジンと発電機、駆動用モーターを組み合わせた電動パワートレインをSUVとして初めて搭載するというわけです。

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ボンネットの下には1.2Lエンジンとモーターを組み合わせた「e-POWER」を搭載する

さて、ティザーサイトに掲載されている印象的なキャンディ系のオレンジボディはSUVらしい金属感と同時にキビキビとした走りを予感させるもの。

すでに同モデルが発表されているタイ仕様のスペックを参考にすると、ノートよりもパワフルな電動パワートレインに仕上がっているようですし、日産の電動パワートレインに共通のワンペダルドライブの楽しめるようですから、そのパフォーマンスには期待が高まるといえそうです。

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すでに発売されているタイ仕様のボディサイズは全長4290mm・全幅1760mm・全高1615mm。ホイールベース2615mm

タイで販売しているキックスのボディサイズを参考にすると、国内SUV市場でのライバルとなるのはホンダ・ヴェゼル(全長4330mm・全幅1770mm・全高1605mm。ホイールベース2610mm)やマツダCX-3 (全長4275mm・全幅1765mm・全高1550mm。ホイールベース2570mm)あたりでしょうか。

2020年秋に登場するニューモデル、トヨタ・ヤリスクロス(全長4180mm・全幅1765mm・全高1560mm。ホイールベース2560mm)よりキャビンの余裕もありそうで、ファミリーユースとしての使い勝手のよさも期待できそう。

いずれにしても、2020年は新型SUVの当たり年となりそうですが、その一角を担うことは間違いありません。

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シャープな形状で、シグネチャーもしっかりと入れられたヘッドライトはおそらくフルLED
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個性的なテールレンズの意匠は、クラスを超えた存在感をアピールする
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かつて軽自動車SUVに「KIX(キックス)」というモデルもあったが、新しいSUVの綴りは「KICKS」となる

(山本晋也)

【関連リンク】

日産:キックス「KICKS」電気自動車(e-POWER)先行公開サイト
https://www3.nissan.co.jp/kicks_teaser.html

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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