国交省自動車局11人感染でよくわかった建物換気の重要性!自動車行政への影響は?

■30分に一度、窓を全開に

新型コロナウィルス厚生労働省対策本部はこんな換気方法を呼びかけています。

小池東京都知事
3つの密の密閉空間はオフィスビルにもある

「換気回数を毎時2回以上(30分に1回以上、数分間程度、窓を全開にする)とすること。空気の流れを作るため、複数の窓がある場合、二方向の壁の窓を開放すること」

千代田保健所の担当者は、一般論としてオフィスビルの換気方法をこう説明します。

「換気は、人の呼気から出る二酸化炭素濃度を目安にすることができます。複数の測定か所で1000ppmを超えなければ、空気の状態は悪くないと考えらます」

測定器は1万円未満でも購入できますが、オフィスでのもう1つの問題は窓があかないことです。

「この場合はドアを開放し、サーキュレーター回す。換気扇を取り付けるなどの方法で空気の流れを作ることも一つです。その場合に気をつけなければならないのは、空気の入口と出口の距離を部屋の対角線になるようにできるだけ離して、換気口と換気扇近くの限られた場所だけが換気されるショートサーキットを作らないことです。測定では二酸化炭素濃度が上がらなくても、空気のよどみができて感染予防に役立ちません」

最初の発生から同省は、自動車局のあるフロアーの全ての執務室の消毒を実施。それ以外にロッカーや各職場の共有物にも消毒の対象を拡げて対策しました。

また庁舎入口にサーモグラフィーを設置して入省者すべての体温検査もして、拡大防止に努めています。窓を開放した換気にも気を付けています。

(中島みなみ)