●海の香りと彼女とのデートを想起させる曲ばかり
50歳の筆者にとって、80年代のポップスは自分の音楽の中の原点とも言えます。クルマの名前が曲中に登場するといえば、山口百恵さんのプレイバックport2の「真っ赤なポルシェ」が有名ですが、自分が聞いていた音楽の中では、ワーゲン(たぶんビートルのこと)が頻繁に登場していた気がしていました。
改めてライナーノーツを見直して見ると、やっぱりワーゲンが登場する曲があり多くの人に愛されているのだと実感しました。
そこで今回は、50歳の筆者が良く聴いていた曲の中からワーゲンが登場する80年代の懐かしい5曲を紹介します。
まずは、大瀧詠一さんの1981年に発売されたアルバム「A LONG VACATION」に収録された「雨のウェンズデイ」です。作詞は松本隆さんで、曲の冒頭に〜壊れかけたワーゲンのボンネットに腰かけて〜と登場します。壊われかけたというほど長くワーゲンと付き合っていることがイメージできます。
松本隆さんが作詞された曲の中には「雨のウェンズデイ」だけでなく、1982年に発売された松田聖子さんのアルバム「Candy」に収録された「星空のドライブ」でも曲の冒頭に〜青いワーゲン幌を外して〜とカブリオレのワーゲンが登場します。この「星空のドライブ」も「雨のウェンズデイ」もカップルがドライブするシーンが歌われています。
続いては、1984年に発売された杉山清貴&オメガトライブのセカンドアルバム「RIVER’S ISLAND」に収録されているアルバム名にもなっている「RIVER’S ISLAND」です。作詞は秋元康さんで、曲の冒頭に〜ウィンカーランプ壊れた古いワーゲン〜と出てきます。ウィンカーランプが壊れてしまうと、整備不良でキップを切られてしまいますが、ワーゲンだと味わいがあると思えてしまいます。