杉山清貴&オメガトライブの所属レコード会社はVAPですが、同じレコード会社の80年代を代表するアイドル、菊地桃子さんの1984年に発売されたファーストアルバム「OCEAN SIDE」では2曲にワーゲンが登場します。
まず、1曲目は佐藤純子さんが作詞した「SHADOW SURFER」です。曲の冒頭〜よく見かけるワーゲンには外したのね自慢のボードを〜と登場。気になる男性がサーファーで愛車がワーゲンという湘南の雰囲気満点です。埼玉が実家だったので、湘南の海に憧れたのを思い出します。
そして、もう一曲は「RIVER’S ISLAND」を作詞した秋元康さんが手がけた「EVENING BREAK」です。こちらも曲の冒頭に〜カブリオのワーゲンが通り過ぎて〜と登場します。ちょうど夜のとばりが落ち始める夕方に街を歩いているとワーゲンのカブリオレが通り過ぎるという何気ない設定ですが、甘い声で歌われるととろけそうになってしまいます。
こうしてみると、作詞家やレコード会社に傾向はありますが、ワーゲン(ビートル)がどれだけ愛されていたのかが改めて実感できますし、久しぶりにこれらの曲を連れてドライブに出掛けたくなりました。
(文:萩原文博、写真:フォルクスワーゲン日本)