日本のトップ選手は時間にきっちり?それともルーズ? ブライトリング「ジャパン・レーサーズ・スクワッド」初イベント開催

ジャパン・レーサーズ・スクワッド

■「ジャパン・レーサーズ・スクワッド」初!トークイベント

2019年12月8日(日)、東京タワーメディアセンターで2017年レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンの室屋義秀選手、2017年インディ500覇者の佐藤琢磨選手、オートバイレースの最高峰MotoGPで活躍する中上貴晶選手によるスペシャルイベントが開催されました。

会場には抽選で選ばれたラッキーなお客さんが訪れ、午前の部は戦いの舞台裏や世界へ挑む心境などを熱く語る「レーサーズ・セッション」、午後の部は子供達に向けて夢の大切さ、夢の実現方法などをテーマに語りかける「ドリーム・セッション」の2部制で行われました。

今回は「レーサーズ・セッション」の模様をお届けします!

ジャパン・レーサーズ・スクワッド
午前の部は150組300人のお客さんが集まりました!

■「ジャパン・レーサーズ・スクワッド」とは?

昨年の10月に誕生した「ジャパン・レーサーズ・スクワッド」は、航空業界とのつながりが強いスイスの高級腕時計メーカー、ブライトリングの“それぞれの分野のトップで戦う3人がチームを組み(スクワッド)、共通のミッションに挑戦するというスクワッド・コンセプトから誕生した日本独自のチーム。

このようなイベントを行うのは初めてとのことでしたが、室屋選手が「室屋義秀46歳、好きな食べ物は北方ラーメン、嫌いな食べ物は紅しょうがです」とまるでお見合いのような自己紹介をすると、「佐藤琢磨42歳、好きなラーメンは札幌味噌ラーメン、紅しょうがは食べられます」「中上貴晶27歳、好きなラーメンは塩バターコーンラーメン、紅しょうがは食べられます」と佐藤選手と中上選手も続き、すでに息ぴったりのようです(笑)。

ジャパンン・レーサーズ・スクワッド
写真向かって左から佐藤琢磨選手、中上貴晶選手、室屋義秀選手。

■2019年シーズンを振り返る

今シーズン、4戦中3勝し勝率75%という記録でシリーズ2位となった室屋選手。残念ながらレッドブル・エアレースのシリーズ終了が発表されていますが、最後の戦いの場となった日本ラウンドでは見事1位に輝きました。

日本ラウンド5戦中3勝という素晴らしい記録に佐藤選手から「なんでそんなに日本で強いの?」と聞かれると、以下のように答えました。

「やっぱり日本はたくさんの人に応援してもらえるというのが大きいです。2016年の優勝の時は、機体の改造もして結構力をだして勝てたかなという印象でした。翌年はちょこちょこミスしていたんだけれども、相手も結構ミスしてくれて(笑)。それが全部重なって勝てました。今年も最初のラウンドは少し失敗したのですが、ファンの力に助けられましたね。不思議なことに、特別な力というのが本当にはたらくんですよね。『奇跡って起きるぜ!』って思います」

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日本ラウンドでは順位が確定するライバルの飛行中、奥歯を噛み締めすぎて歯がかけてしまったのだそうです(汗)。
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ファンゾーンには日本ラウンドのトロフィーが飾られていました!

MotoGPオランダGPでの転倒により右肩を痛めていた中上選手は、シーズン残り3戦を欠場し来シーズンに向けて治療に専念するという大きな決断にでました。欠場前最後のレースとなった日本GPは、痛さのピークだったのだそうです。

「金曜日のフリー走行を3周走っただけで、全く力が入らず痺れもでてきました。チームには『もしかしたら走れなくなるかもしれない』と相談までしていたんです。テーピングをしたり、セッション事に痛み止めを飲んだりしていました。幸い土曜日は雨で日曜日は晴れの予報だったので、土曜日は必要最低限の走りですみました。あとは本当に多くのファンの方が声をかけてくれたので、『もう1日頑張るか!』と思えました」

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さすが世界で活躍するライダー。しっかりした受け答えが素敵でした。
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MotoGP疑似体験!腕がプルプルしてます(笑)。

■時間のこだわりが独特すぎる!

インディカー・シリーズ参戦10年目を終えた佐藤選手は、来シーズンも同チームからの参戦が発表されています。「来年は11年目ということで、1がたくさん並ぶので頑張りたいですね」と笑顔の佐藤選手に司会者から「みなさん、やはり1は好きですか?」という質問がなげかけられると、室屋選手から面白い答えが返ってきました!

「僕はね、5時に起きるとしたらタイマーを5時1分にかけるんですよ。ぱっと見た瞬間に1が出てると嬉しいでしょ」

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今シーズンは2勝をあげ、シリーズ9位となりました。
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インディ500優勝時に実際に飲んだミルクボトルと、被っていたキャップも展示されていました!

すると「えー!僕は逆ですね。4時59分にかけます。5時に起きなきゃいけないのに、5時過ぎちゃったら凄い残念な気がするじゃないですか。だから1分前に鳴らして、目を覚ましたら5時だ!ってなりたいんですよね」と笑う佐藤選手。

「そうか、じゃあ僕も今度からそうしよう」と室屋選手が言った瞬間、「1へのこだわりはないのか~い」と会場にいる誰もが心の中で突っ込んだことでしょう(笑)。

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笑顔が絶えないトークショーでした。

目覚まし時計のこだわり具合を聞いているとプライベートでも時間にきっちりしていそう!と思い、イベント後の囲み取材で休日の時間の使い方について直撃してみました。

佐藤選手は「プライベートではルーズです。ゆっくりしたい時は、時間を気にせず過ごします。もちろん仕事など、行かなければいけない時間にはきちんといきますよ」と回答。室屋選手は「またこだわりで、あえて集合時間には1分遅れていきます(笑)」と、やっぱり1がお好き!?

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和やかな雰囲気だった、囲み取材。

衝撃的だったのが中上選手。「かなりルーズです。友達と待ち合わせする時は、最低15分は遅れますね」と、思わず「最低15分ですか!?」と聞き返してしまうほどのびっくり発言が飛び出ました。

普段レースで1分、1秒を争っているからこそ、プライベートではゆっくりしたいのかもしれない……。それにしても中上選手、15分はルーズすぎる~!

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さらりと衝撃発言をしてくれました。

■チームと上手くやっていくために必要なこととは?

話をトークセッションに戻しましょう。室屋選手から“たかちゃん”と呼ばれ可愛がられている中上選手から、大先輩の2人に「チームを引っぱっていくためにはどうしたら良いか」という質問がありました。

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中上選手、MotoGPでの走り。

佐藤選手は「とにかく感謝だね。感謝しかない。気持ちを惹きつけるのは走りで見せる。で、走り終わってガレージに帰ってきたら『ありがとね、ありがとね』って言うの。絶対チーム批判はしちゃダメ。もちろんミーティングでは自分達の劣っている部分は言うけど、あるものの中で全力を出し切る。それはチームもよく分かっているから、『このマシンでここまで結果を残したのか!』ってなったらお祭り騒ぎだよね。感謝の気持ちを持っていれば、チームも『貴晶のためにどうにかしてやろう』って思うから。そうしたらチームは一つになるんじゃないかな」と、チームをまとめていくためにやってきたことを伝授。

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3人のレーシングスーツも展示されていました。

室屋選手は「ワールドチャンピオンを獲った時、鼻血が出る程緊張していたのだけれど、グランドスタンドにお客さんがいるのを見て『俺飛行機乗っているし、おじさんだし、遊んでいるだけなのに応援してくれる人がいてありがたいなぁ』って思ったの。そうしたら、ふわっ~っと緊張が抜けてゾーンに入ったんだよね。
だから琢磨が言っていた“感謝”って本当に大事で、『あっ、こういうことなのか』って実感した。たかちゃんはまだ20代だからとにかくがむしゃらに、でも『おじさんが言ってたな』くらいで良いから、“感謝”は心のどこかにあってほしいな。いつか分かる日が来ると思うよ」と、自身の経験と共に語ってくれました。

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大先輩達のアドバイスを真剣に聞く中上選手。

■お気に入りの時計は?

イベント会場にはブライトリングの時計に実際に触れられるスペースがあったのですが、もちろん3人の手元にもブライトリングの時計がキラリと輝いていました。

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お店がまるっとやってきたみたい!

「一流になったらいつか買おう」と目標にするほどパイロットにとって憧れのブランドだと言う室屋選手は、AVENGERをチョイス。

「これは少し現代版の航空時計で今年リニューアルされたばかりなんですけど、凄く見やすいんですよね。コクピットにもピッタリで、都会での見え方と全然違って見えるんですよ」と語りました。

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AVENGER CHRONOGRAPH 43

「かっこいいでしょ?」と嬉しそうな佐藤選手は、「ストーリーが良いですよね。腕にあるとニヤっとしちゃいます(笑)。僕はNAVITIMERを使用していて、航空の計算機能は正直地上では使わないと思いますが、〝ザ・ブライトリング〟という感じで気に入っています。あとは2カ国の時刻を同時に見られるということ、そして機械式時計というのが良いですね。自分でゼンマイをまいて動き出した瞬間というのは最高です」と笑顔。

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NAVITIMER CHRONOGRAPH GMT 46。

中上選手はクラシカルなデザインがカッコいいPREMIER B01を着けていたのですが、「1番若いのに1番落ち着いているな(笑)」と佐藤選手に突っ込まれるも「一目惚れです。秒針がオレンジというのがお気に入りですね。クラシックでかっこいい所を残しつつ、カジュアルにもフォーマルにでも合うのでお気に入りですね」と、すっかりブライトリングの虜になっているようです。

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PREMIER B01 CHRONOGRAPH 42 WHEELS AND WAVES LIMITED EDITION。

初めてのイベントだったにも関わらず、息がぴったりだった3人。最後に今後の活動の展望、そして集まったお客さんへメッセージが送られました。

「来シーズンも同じチームからMotoGPに継続参戦します。まずは安定してトップ5、チャンスがあれば表彰台にあがりたいです。まだ勝てていないので、ジャパン・レーサーズ・スクワッドとしてお2人と肩を並べられるように、次に会った時には『勝ちました!』と言って胸を張れるように頑張りたいです。来シーズンも応援よろしくお願いします!」(中上選手)

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ブライトリングが似合っていて、かっこいい!

「こうやって3人でジャパン・レーサーズ・スクワッドとして組ませていただけて、このようなイベントもすることができたので、また次回もイベントができるように邁進していきたいです。義さんからのアドバイスを受け、貴晶選手の若さももらって、自分も負けないように頑張ります」(佐藤選手)

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またこのようなイベントをやってほしいですね!

「3人で集まると刺激をもらえます。それぞれホームに帰れば頑張ると思うんですけど、時々『あぁ、ダルイな』と嫌になることもあってめげそうになるんですけど、こうやって会うと『見えないところでたかちゃんが見てるから、おじさんも頑張るよ』ってなるので(笑)、気が引き締まります。次世代育成のためにもこのようなイベントをどんどんやっていきたいと思いますので、また皆さん、ぜひお集りください!」(室屋選手)

(写真:岸田克法、yuri/文:yuri)

【関連リンク】

ジャパン・レーサーズ・スクワッドオフィシャルサイト
https://www.breitling.co.jp/news/2018/japan_racers_squad/

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