■低燃費タイヤでも静粛性などの快適性をさらに引き上げる
日本ミシュランタイヤは、市場調査により、ハイブリッド、EVなどのエコカーの普及に伴い、低燃費タイヤにも静粛性のニーズが高まるとしていて、ウエット性能を向上させながらも転がり抵抗性能を維持した「MICHELIN ENERGY SAVER 4」を投入することで、さらなるシェア拡大を図っています。
「MICHELIN ENERGY SAVER 4」のウエットグリップは、「MICHELIN ENERGY SAVER+」よりも5.5%改善し、より短い距離で止まるそう。さらに、パターンノイズは5%低減、ロードノイズは9%低減したとしています。
技術面では、新縦溝構造、新採用アンダートレッドラバー、新配合コンパウンドなどの採用により安全性、経済性、居住性を高い次元で両立。ラベリング制度では転がり抵抗性能はAA〜A、ウエットグリップ性能は、b〜cを実現しています。なお、耐摩耗性などを落とせば、ウエットグリップももっと向上させることは可能だったそうです。
新採用の「アンダートレッドラバー」は、ロードノイズ低減と低転がり抵抗を両立し、音や振動を減衰する効果があります。また、コンパウンドも低燃費性能とウエットブレーキング性能の両立を高次元のバランスで実現させた新配合になっているそうです。
なお、ミシュランでは「ミシュラン・トータル・パフォーマンス」を掲げており、性能の一部を伸ばすのではなく、すべての性能を水準以上まで引き上げ、それらが調和しているタイヤ作りを追求しています。したがって「MICHELIN ENERGY SAVER 4」もその例に漏れず、ミシュランタイヤらしい高いトータル・パフォーマンスが特徴になります。
発表時のラインナップは全13〜16インチの23サイズ。日本の軽自動車からコンパクトカー、ミドルサイズクラスまでカバーしています。価格はオープンプライス。なお、予想される実勢価格は「MICHELIN ENERGY SAVER+」と同等水準だそうです。
トレッドパターンは3種類あり、タイヤ幅195mm以上が4リブパターン(5サイズ)、同185mm以下は3リブパターン(12サイズ)、軽自動車サイズ(5サイズ/スリップサインハイライト付)となっています。
(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、日本ミシュランタイヤ)