ZF EVplusが一回の充電で100km以上を走行可能なZFの技術とは?(PR)

■カメラやミリ波レーダー、LiDARなどのセンサー類、車載コンピューター「ZF ProAI」、ブレーキ、ステアリング、シートベルトやエアバッグなど統合したADAS(先進運転支援システム)/自動運転関連ソリューションを提供

2年に一度、ドイツで開催される世界で最も大きな自動車ショーの一つ、フランクフルトモーターショー。このところ、出展社数の減少など世界的に過渡期に来ていると言われることもあるモーターショーですが、やはり地元勢は気合が入ります。フランクフルトでも、以前の様なきらびやかな演出は減ったようですが、ドイツ企業はコンセプトカーや新技術の訴求に力を入れていました。

伝統的にトランスミッションや、「ザックス」ダンパーなどのサスペンション関連機構で世界的に知られているZFも、975平米という自動車メーカー並みのブースに最新技術の展示を行っていました。このZF、最近では積極的に他企業との業務提携やM&Aを行い、これまでの部品メーカーから「統合システムサプライヤー」へと進化を遂げました。

「統合ソリューション」を集約したディスプレイがブースの中央に

「Next Generation Mobility (=次世代のモビリティ)」を提供するという企業理念のもと、カメラやミリ波レーダー、LiDARなどのセンサー類に、性能的には自動運転Level5まで対応可能な車載コンピューター「ZF ProAI」を組み合わせ、ブレーキ、ステアリング、シートベルトやエアバッグなどの安全機構も統合したADAS(先進運転支援システム)/自動運転関連ソリューションを総合的に提供しています。

ZF ProAI RoboThink
Steer by Wire

 

自動運転とならび現在の自動車業界の大きなトレンドが電動化ですね。ZFは乗用車だけでなくバスやトラックなどの大型商用車からトラクター、フォークリフトなど産業・農業用機器に至るまで、幅広い電動化も進めています。今回のフランクフルトモーターショーで同社が披露したのが「ZF EVplus」コンセプトカー。

ZF EVplus
ZF EVplus

このクルマは、既に量産されているDセグメントのセダンに8速プラグイン・ハイブリッド・トランスミッションを組み合わせています。

8HP_Hybrid

リヤのフロアにコンパクトに搭載された35KWhの大容量バッテリーから供給される電気で、トランスミッションに組み込まれた定格出力65kW、最大出力95kWのモーターを駆動させます。既に実際の道路で走行テストが繰り返されており、一回の充電で100km以上を走行できることが実証されています(WLTP:乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法で150 km)。現在販売されているプラグインハイブリッド車(PHEV)のほとんどが最大50kmほどですから、飛躍的な航続距離の延びと言えるでしょう。

1回の充電あたり150キロ

ZFによると、ドイツで通勤に使われるクルマの88%以上は一日当たりの走行距離が100km未満という調査結果が出ているそうです。ですから、「EVplus」であれば、ほとんどのユーザーはクルマを電気自動車(EV)として使用することができます。もちろんエンジンでの走行もできるので、休暇や週末に遠出をする場合も充電スポットを探して時間を取られたり、電欠でストップする心配をしたりする必要はありません。

欧州ではエンジンを搭載したクルマの乗り入れを法律で規制していく方向です。ロンドンでは既に市内で走行できる車両をオートバイ、ガソリン車、ディーゼル車、バスやトラックなどの大型商用車ごとに細かく規定しています。パリでは、2024年からディーゼル車の走行が禁止され、2030年からは内燃機関搭載車両すべての走行ができなくなる予定です。こうした傾向は、遅からず日本にも波及してくると考えられます。こうした状況を考えると、今後、非常に現実的な解決策としてPHEVの普及が加速していくのではないでしょうか?

欧州ではPHEVの台数が増加

電動走行と言うと、その環境性能や経済性が取り上げられますが、「クルマ」としての新しい魅力も忘れてはいけません。電動走行時の静粛性や振動の少なさは、快適性や高級感を大きく向上させます。また、低速からほぼ最大トルクを発生する電動モーターによる「蹴り出し」の力強さは、エンジンとはまた違った味でワクワクするドライビングを提供してくれる場合もあります。欧州のプレミアムブランドが、現在販売している高性能モデルにハイブリッド機構を採用している一つの理由もここにありますよね。

今回ZFがお披露目したEVplusは、日常使いのほとんどを局所的ゼロエミッション、つまりクリーンな走行でまかなえるというトコロにポイントがあります。また、ガソリンや軽油といった燃料代が大幅に節約でき、ダブルにエコ(エコロジーとエコノミー)をもたらしてくれます。そんなEVのクリーンさ、経済性や走りの感覚が好きだけど電欠が心配、というユーザーも増えているのではないでしょうか?そんなドライバーにとっては、現実的で最善の選択になりそうです。

コスト効率が高く、すぐに市場への導入が可能な局所的ゼロエミッション

(Toru Ishikawa)

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