メルセデス・ベンツ Eクラス クーペ/カブリオレにBSG+48Vシステム搭載車と258PS仕様の「E 300 スポーツ」を設定【新車】

●セダン/ワゴンに搭載されているBSG+48Vシステム搭載車がクーペ/カブリオレにも設定

2019年10月7日、メルセデス・ベンツEクラス クーペ/カブリオレが一部改良を受けました。Eクラスのセダン/ワゴンにすでに搭載されている新技術の「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」と48V電気システムを採用した「E 200」「E 200 スポーツ」を設定。さらに、高出力を誇る「E 300 スポーツ」が導入されています。

メルセデス ベンツ Eクラス クーペ カブリオレ
メルセデス・ベンツEクラス クーペ/カブリオレが一部改良で、BSG搭載モデルを追加

1.5Lの直列4気筒ターボエンジンの「M264」とBSG、48Vシステムなどの新技術が採用された「E 200」「E 200 スポーツ」は、エンジン単体で最高出力184PS(135kW)、最大トルク280Nmを発生。さらに、ターボにはツインスクロールシステムが搭載されているほか、可変バルブタイミングカムトロニックの「CAMTRONIC」も採用され、状況に応じた最適な吸気を実現。

メルセデス ベンツ Eクラス
一部改良を受けたメルセデス・ベンツEクラス クーペの外観
メルセデス ベンツ Eクラス カブリオレ
一部改良を受けたメルセデス・ベンツEクラス カブリオレのリヤビュー

また、エンジン内部の摩擦低減対策として同社が特許を取得しているコニックシェイプの「CONICSHAPE」加工も施されています。熱膨張を考慮し、シリンダーウォールが底部に向けてやや広がる形に加工することで、ピストンが熱膨張した際の摩擦を低減する新技術です。

さらに、ベルトを介してクランクシャフトと接続されるスターターとジェネレーターを兼ねるモーター、BSGと48Vシステムは、回生ブレーキなどにより発電された電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電。振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギヤシフトなどの必要に応じて、最大トルク160Nmの動力補助を行い燃費向上に寄与するシステムです。

また、電動化されたウォーターポンプにより、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能になり、さらに効率化されています。

メルセデス ベンツ Eクラス クーペ カブリオレ
メルセデス・ベンツEクラス クーペ/カブリオレのインパネ

一方、「E 300 スポーツ」には2.0Lの直列4気筒エンジンを搭載。ツインスクロールターボチャージャーと可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」が採用され、低回転から高回転まで伸びやかな加速を実現。従来の「E 300 クーペ スポーツ」と比べると、最高出力が13PS(10kW)向上し、258PS (190kW)を発生。

メルセデス ベンツ Eクラス クーペ
メルセデス・ベンツEクラスクーペのフロントシート

Eクラスクーペの価格は、7,330,000円〜12,630,000円、Eクラス カブリオレは、7,700,000円〜13,200,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる